いつの間にか主人公を応援していました

 主人公の従姉妹は誰もが認める「迷惑な人」であった。彼女は主人公を罵倒し、暴力を振るう。そして勝手に部屋を蹂躙する。しかし「従姉妹」である縁からはどうしても逃げられない。
 
 勤勉でまっすぐに生きている主人公が従姉妹に向ける冷徹なまなざしに共感する。
 そして当たり前の様に織り交ざった不思議にどこか懐かしいものを感じた。