概要
ホラー短編一話だったのですが、奇譚短編集としてマイペース連載になります。
「ランドリー」
濡れた洋服が大量に入っている重たい籠が二つ。今日もランドリー室が憂鬱だ。
いや、憂鬱ではなく、本当のことを言うと怖いのだ。でも怖いと明確に言ってしまうと本当に怖くなってしまうので、考えないようにしている。
ある夜、いつも消えて真っ暗なはずの、ランドリー室に灯がついている。ついさっき私が消したばかりではなかったか……。
「Re・サーチ」
ずぶずぶと、まるで波が引いた砂浜の上を歩いているようだった。灰色のタイルカーペットの上をゆっくりと歩いている。
唯一輝いているのは自分のパソコンだけ。誰も見ない売れ残りのデータ入力。
非常口の灯りが眩しい。灯りに誘われる羽蟻よ
おすすめレビュー
新着おすすめレビュー
- ★★★ Excellent!!!午前3時、あの先の見えない廊下を思い出しちゃった🧺
表題作 ランドリー
前の職場が建て替えする前に、夜の当番の度、呼び出されると通らなくてはならない廊下がありました。
私は、嫌すぎて大回りしていましたが。
あの頃を思い出すような、何が怖いとは説明しづらい恐怖を感じました。
最後のオチ。なんとも言えません。
サーチ
彼は知ってもらいたかったんでしょうか。
探してもらいたかったのか?
絹子さん
さゆり
すこし、心温まるお話。
ホラーなんだけど、読後さわやか。
幽霊なのに、さゆりの成長を感じました。
夜の転校生
好き。恩田陸好きは全員、はまること間違いなし。
あの、特に怖いこと書いてないのに不穏。
じわじわと、張り詰めていく緊張。…続きを読む - ★★★ Excellent!!!【日常ホラー好き必見】圧倒的な没入感と予測不能な結末!👻🏢
日常のすぐ隣に口を開ける深淵を覗いてみませんか?
本作は、ランドリー室や残業中のオフィス、訪問介護といった私たちがよく知る風景から始まる短編集です。
最初は何の変哲もない日常なのに、ページをめくるごとにジワジワと違和感が侵食してくる感覚がたまりません!
特に、優しい言葉や安心感が一瞬で恐怖や切なさに反転するカタルシスがエグいです。
お化け屋敷というより、自分の部屋で一人で読むと後ろを振り返りたくなるようなリアルな怖さがあります。
サクッと読めるのに読後感は超濃厚。
極上のゾクゾクを味わいたい方に全力でおすすめします! - ★★★ Excellent!!!奇妙。だけど胸をうつ。
まず見るべきは細部です。
本作の作品たちはどれも、ディテールが突出しています。
どこかに、ありそうな。
でも、ないかも知れない。
そんな不思議な物語が集まっています。
物語の作りも奇妙です。
唐突で、衝動的に話が進行するのです。
前段と後段では別の話のようです。
理由は、その書き方にあると作者の方はコメントのなかで語っておられます。
展開が唐突ですが、不快ではない。
人物が常に新たな面を見せるが、それが新味となっている。
一気に読了すれば、不思議な納得のある読後感を味あわせてもらえます。
本作は、また連載中です。
これからどう展開するか、私にはまったくわかりません。
ただの何故かと…続きを読む