癖の強い天才たちが集まった時、彼らは最高の勝利を手にする
- ★★★ Excellent!!!
私にサッカー知識はほとんどないのですが、登場人物たちがどの選手も個性派揃い、ともすればエース級のポテンシャルを秘めているというのがビシビシと伝わってきました。
しかし、それだけの「優秀な個」として描きながら、一方では冷静にデータを取り、課題点をピックアップし、やはりまだ研磨が足りぬ原石であることを端的に分かりやすく解説してくれる場面もあり、天才とはいえ彼らも人の子であるという、一種の安心感を感じることができます。
特に、各々明確に弱点と呼べるような要素があるというのはすごくいいですし、その弱点にも背景設定があるため非常に説得力があります。
そして、迫力のサッカーシーン!
緊迫感がビリビリと感じられ、思わず固唾を飲みます。
こう、読んでいて胸の内に熱くなるものを感じますね。
サッカーを知らないという方でも安心、そして知っていればのめり込める、そんな熱い物語です。