人の野心か、剣の魔性か…

第二話読みました、盛綱の刀。
一話に比し格段と舞台が視えてきます(と他の読者様も言われる通り)、作者さまにはよく見渡せるけしきなのでしょう?文章もさらに整って、自分の無骨さを恥じるばかりです。ただ一話の情念(カオスというか、どちらの闇へ向かうか、どろどろした魔魅のようなあれ)が薄いか、少々理に落ちるかと思いましたが、起承転結のちょうど分水嶺"転"から凄みが増してきます。己の野心か剣の魔性か、苦悩をかいま見せる盛綱が佳いですね。ヒーロー(錬十郎)を食ってなんぼですから悪人…敵役とは。ありがとうございます、お疲れ様でした。エネルギーをチャージして次も…!

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