王の初恋

おとぎ話のような異種恋愛譚でした。
文章も読みやすくボリュームもちょうどよいと感じました。
温かみのあるお話でまた何度でも味わいたくなる物語だと思います

読後、思わず「ほぅ…」と言葉にならない息をつきました。

あまりにも美しかったのです。


色彩も音も、肌に感じる風も。
そして、キャラクターの心も。


心温まる物語です。
あまりの美しさに、私の胸はいっぱいになりました。

王国に君臨する獅子王は、絶対的な権力を持っていても、孤独でした。
そんな彼を変えたのは、一羽の小鳥。そのイメージが儚げで美しく、目に浮かぶような描写であるのは、鳥好きの作者様ならではのものです。

種を超えた想いは、王の見ている世界を変えていきます。そのストーリーにグイグイ引き込まれていきました！

寒い冬だからこそ、読んで頂きたい作品です。きっと心が温かくなりますよ。

とても素敵な物語です。おススメします！

このレビューは小説のネタバレを含みます。全文を読む（848文字）

拝読し終えた瞬間、僕の脳内には、鮮やかな、とても鮮やかな、美しい情景がぱぁあっと広がって、胸がいっぱいになりました。

さて、「王の初恋」、タイトルからわかります通り、こちらの小説は「恋」をテーマに書かれております。そして、それは「恋」をちょっと越えているかな、と僕は思いました。

皆様は「恋愛小説」というものを、ご自身の中でどう位置付けておられますか？

ピュアでキュンキュンさせてくるもの？

どろどろと内面をこれでもかとえぐるもの？

はたまた複雑な運命に予想もつかずに翻弄されるもの？

「恋愛小説」というものは、とても多面的な性格と表現を可能とするジャンルです。ですが、それらがすごく陳…続きを読む

登場人物が人間であったなら、描けない世界観だと思いました。

生き方がまったく違う種別がいる世界だからこそ、王の初恋がとても尊いです。
初恋というタイトルにふさわしく、清々しい気持ちになれます。

切実に絵本になってほしい。優しい絵のタッチの絵本を家に置いておきたい。家に飾って、時々読んで、幸せな気持ちになりたい。そう思える作品です。

はぁ～、素敵です。
素敵すぎて語彙が消滅してしまいそうです。

恋物語は数あれど、この短編は他にない極めて重要な「恋」の原点を刺し貫いた作品だと思います。

プラトニックでもなければ、純愛でもない。
でも、想い人の在り様が自己の内面を変革させ、
行動を伴って自己変革（メタモルフォーゼ）を起こさせる典型例。

このような「恋」の形を幻想的な情景と世界線で展開される様は、秀逸の一言に尽きます！

叶わぬ恋ではなく、恋の力を自己のエネルギーに変え一歩を踏み出す姿。
その姿に惚れ惚れとし、かつ、想い人との粋な邂逅に心絆される。

素敵な作品に、感謝と参事を！

様々な獣人や鳥人が暮らすファンタジー世界が舞台。
ライオンキングのような感じで獅子が統べる国に、渡り鳥がやってきます。
旅の小鳥に触れ合った獅子王は、初恋を知ってしまう――

1万文字未満の短いお話ですが、どうなるのかとハラハラします！
主人公である獅子王が初恋を通して成長してゆく物語なのですが、
心が洗われるというか、感動して涙ぐんでしまうストーリー。

ぜひ読んでみてください！

世界観もストーリーも、大好きです！！
そして、これ、コミカライズしてほしいって心底思った！！！
ちょっと～！
誰か漫画描いてくださ～い！！
出版社さーん！？
めっちゃいい話ありま～す！！٩(๑>∀<๑)۶
（と、叫びたい）
とても美しい絵が浮かびました。
最高です！
ありがとうございます！
ご馳走さまでした！！（語彙力どっか行ったｗ）

いろんな物語を書いてらっしゃる作者さまですが、異種族間の恋愛、これは多分、得意中の得意なのだと伝わってきます。
異種族間恋愛の、もどかしさ、むずかしさ。
通じない言葉、通じ合えない種族。

だからこそ花開く、切ない初恋。

とっても素敵な物語です。

読後感も良く、ロマンチックな気分にひたれますので、ぜひ、オススメです！