拝読し終えた瞬間、僕の脳内には、鮮やかな、とても鮮やかな、美しい情景がぱぁあっと広がって、胸がいっぱいになりました。
さて、「王の初恋」、タイトルからわかります通り、こちらの小説は「恋」をテーマに書かれております。そして、それは「恋」をちょっと越えているかな、と僕は思いました。
皆様は「恋愛小説」というものを、ご自身の中でどう位置付けておられますか?
ピュアでキュンキュンさせてくるもの?
どろどろと内面をこれでもかとえぐるもの?
はたまた複雑な運命に予想もつかずに翻弄されるもの?
「恋愛小説」というものは、とても多面的な性格と表現を可能とするジャンルです。ですが、それらがすごく陳腐になってしまう側面も併せ持っています。その理由、これは「恋愛小説」に限らず、あらゆる小説にも当てはまるのですが、すごく語弊のある言葉です。でも敢えて書きます。
頭で書くな、心で書け!
すごく偉そうでごめんなさい。ですが、僕は小説、特に「恋愛小説」においては、どんな形態であろうと、心で書かれていないものは否定します。
さて、そこでこちらの物語です。「恋」をテーマに書かれた物語。僕の個人的経験で言わせて頂ければ、「恋愛は最も人間を鍛え、成長させるものである」と思っています。物語の中では「恋」をする事で感じる、戸惑いや葛藤、さらには「恋」するがゆえの罠も書かれております。
僕が「恋」を少し超えているなって思った理由。それは恋により「成長する心」の有り様、その答えまで辿り着いているからです。その答えとは、
愛です。
この当たり前の結論、先程書きましたがそれが陳腐にならず、「美しい」と感じてしまう理由、間違いなく筆者様の「心」が、溢れんばかりに注がれて書かれているからに他なりません。
お勧めさせて頂きます。
頭でなく、「心」で書かれた美しい小説です。そして「心」で書かれているからこそ、僕の「心」を強く揺さぶり、素晴らしい感動を与えてくれました。
皆様、どうか宜しくお願い致します( ;∀;)