孤高の騎士 vs. 猛愛の王女――運命を決めるのは剣か、それとも愛か?

 三度の婚約破棄を経験し、戦場に身を投じることとなった騎士ユリウス・ラスボーン。そんな彼の前に突然現れたのは、黄金の髪を持つ美しい王女プリムラ。「待ち焦がれていました」と微笑む彼女の言葉にユリウスは戸惑いますが、彼には彼女の記憶がまったくありません。しかし、その再会は偶然ではなく、二人を繋ぐ過去の絆が存在していました。

 貴族社会になじめず孤独を抱えるユリウスと、彼を一途に想い続ける王女プリムラ。彼女の愛情はただの恋心を超え、強い決意と覚悟を秘めています。さらには、王国の陰謀や幼少期に命を救われた翼人との過去など、さまざまな要素が絡み合い、ユリウスは戦いの中で運命に翻弄されていきます。

 不器用な騎士と情熱的な王女の恋の行方、そして王国の運命がどのように交差していくのか、最後まで見届けたくなる作品です。

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