「俺は、俺は幸せだぞー!」戦場の中心で愛を叫ぶ
- ★★★ Excellent!!!
人間と亜人が暮らす世界。
10年前、ユリウスはシスイという翼人に助けられ、育てられた。
だがその翼人は人間と違い子が中々生まれない種族。
「前途ある若者が滅ぶ種の中にいてはいけない」。恩人の言葉を受け、貴族に引き取られたユリウスは、きっと自分の家庭を持とう! と決意した。
しかし彼は、ひたすら令嬢から婚約破棄され続けていた。
そんな彼が暴力と血の中で出会ったのは、謎の王国のお姫様。
彼は10年前、ある母娘を助けたことを思い出す。その娘こそが、目の前にいる王女プリ厶ラだったのだ。
「わたくしはラスボーンをファミリーネームとするためにやってまいりました」
そしてプリムラの侍女ツバキは主人についてこう語る。
「我が主であるプリムラ・カヴィル王女。あれはヤバい女です」
色々不器用ではあるものの、二人の時間を楽しんでいたユリウスとプリムラ。そして色々気遣う周囲の人間。
二人は戦場に行ったり舞踏会に行ったりと大忙し。そんな中、プリムラは何者かに命を狙われており……。
はたして、剛直で愚直な騎士×ユリウスのためならなんでもする(できる)ちょっと愛重め姫の婚約は上手くいくのか。