混沌とした世界、神々は一体何を……!?

重厚的、かつ複雑な人間模様の織りなす世界観を持つ本作。

魔術師と非魔術師、生者と死者、そして神々……現実的なものと非現実的なものの境界が崩れてしまった世界の描写には驚かされましたが、各話ごとに入れ替わる登場人物の視点を通して、世界の秘密が徐々に明かされていくという展開には魅了されっぱなしでございました!

10歳にも満たない少年たちから一体何歳だ!?と思われる大人までが登場し、意外なところで繋がりを持ったり、また厳しい選択の末に別れたり……この群像劇スタイルが素晴らしく、読み進めるたびに、次が気になって仕方がありません!

そして、もっとも驚嘆したことは、「魔術師/非魔術師」や「生者/死者」や「神々」までも、全てに意味があることです。その果ては、この物語そのものさえも……!!!

非日常を味わいたい方々、すごくおススメです!
是非ともご一読を!!!

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