概要
ペンネーム「アキコ」の漢字「晶」は本名から取ったものだという。
夫は、同じく歌人の与謝野テッカンであった。
彼女は雑誌『明星』に短歌を発表し、ロマン主義文学の中心的人物となった。
これはそんな彼女の生涯を描いた物語である。
※この物語は、法律・法令に反する行為を容認・推奨するものではありません
おすすめレビュー
新着おすすめレビュー
- ★★★ Excellent!!!読んでいたら何度も電車を乗り過ごしてしまった。
与謝野アキコの生涯を描いた傑作である。
大河ラノベ、と銘打っている通り、堅苦しく難しい言い回しは登場しない。
少年バトル漫画のようなノリと明るさで、サクサクと読ませてくれる。
女が自分の気持ちを自由に歌にするだけで問題となってしまう時代。
バケモノじみた才能とスキャンダルの両輪を乗りこなし、アキコが暴れまくる。
序盤はその脚色の軽妙さに大笑いさせられ、後半は物語の中で起こる出来事に泣かされっぱなしだった。物語が終わる頃には、この物語を書いてくれたことを作者に感謝した。
1878年から1942年まで生きたアキコの生涯を追うことは、必然的に日本が帝国主義を拡大していく歴史を…続きを読む - ★★★ Excellent!!!伝説的な女流歌人の激動の人生を通して描かれる、「心」への讃歌
すごく面白かったです!!
ライトノベルのスタイルで大河ドラマをやる、というところがまず斬新でした。(皆さんは「大河ラノベ」という言葉の並びを見たことがありましたか? 私は初めてでした!)
ストーリーも、史実と脚色をバランスよく織り交ぜて、ライトノベル的な高い娯楽性を保っていたのが印象的でした。
主人公・与謝野アキコに、親友の山川トミコ、ライバルの平塚ライチョウ、先達世代のボス・森オウガイなど、歴史に名を残す文化人たちを生き生きと蘇らせていて、近代文学の世界を身近に感じられました!
中でも個人的には、山川トミコとの友情と離別が深く心に残りました。
アキコの一生を追いながら、日露戦争…続きを読む - ★★★ Excellent!!!烈火の言葉、永遠の女
胸の奥に焼き付いたのは、与謝野アキコという存在の「生々しさ」。
時代の常識や家族の期待、男たちの欲望や社会の抑圧をあざ笑い、怒鳴り、時に泣き叫びながら突き破っていく、圧倒的な「生きた女」の姿がここにある。
「文字で書けばなにを言ってもいいんだ!」という原初の歓喜。
言葉に自分を乗せて世界を切り開く、彼女の全ての行動の原理だ。
与謝野テッカンとの出会いは、アキコにとって肉体的な欲望と創作の興奮がごちゃ混ぜになった瞬間だった。
「やわはだの熱き血潮に触れもみで」と、男社会のど真ん中で自らの性愛を堂々と詠み上げるアキコ。
その衝撃は当時の日本社会を根底から揺るがし、女学生たちに「自分の人生を自…続きを読む