静かな森で、星は語りはじめるSF短編ファンタジー

相変わらず描写がとても丁寧で、静かな世界観に自然と引き込まれました。

自然と技術が共存する未来都市アルカディアの辺境・ニウエ村を舞台に、
少年・宙太が星霊(ネビュラ)との繋がり、家族の絆、そして宿命と向き合っていく
スピリチュアルSFファンタジー。

穏やかな日常と森の儀式、星々の声。
その静けさの中で積み重ねられる違和感が、
「大いなる変化」という神託によって、少しずつ運命へと姿を変えていきます。

三年前に失踪し、突然戻ってきた姉・星恋の存在も印象的で、
短編ながら物語の奥行きをしっかり感じさせてくれる一作でした。

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