おっさん冒険者＋レベル５

このレビューは小説のネタバレを含みます。全文を読む（165文字）

長年、冒険者として地道に生きてきた36歳のルイス――その等身大の姿が、読んでいてとても心地よい物語でした。

彼の「特別ではないけれど、確かに積み重ねてきたもの」が、"＋Level5"というスキルで浮かび上がる瞬間のカタルシスは見事。中でもギルド内での人望や、若い受付嬢・フレイとの微笑ましいやり取りがとても自然で、キャラクターたちが本当に「生きている」と感じられます。

文章も非常に読みやすく、テンポ良く展開しつつ、熱さも笑いもきっちり盛り込まれていて、読後感の良い作品でした。騎士団副団長・エリアとの関係の今後や、危険度7のダンジョン攻略がどうなるのか、続きを楽しみにしております！

「常に相手よりレベル＋５」という、一見チートに思えるスキル。
しかし実際は、楽勝とはいかず、絶妙なバランスで緊張感が持続します。
この設定が見事に活きていて、毎回の戦闘がちゃんとドラマになってるのがスゴい！

主人公ルイスは、包容力と経験に裏打ちされた愛されおっさん。
決して前に出過ぎず、でも必要な時には頼りになる。
ミミックのエミックくんとのコンビも可愛くて癒し枠として最高でした。

「無双だけど無双じゃない」その加減がちょうどよく、読むたびにほっこりします。
安定した文体でスルスル読めるので、気づいたら次の話へ手が伸びてる……そんな作品です。

年齢や経験からくる包容力と謙虚さが滲み出た「愛されおっさん主人公」。周囲に支えられ、支え返す構造が心地よく、読んでいて安心感がある。文体も柔らかく、テンポよく進むのでストレスが少なく、つい先を読みたくなる。王道のようでいて、ちょっと外したペットや関係性も絶妙。読んでいて気持ちが良い話でした！

リアルな「いい年の取り方をした冒険者」って感じが、めちゃくちゃ魅力的！

魅力的なキャラクターと設定で、するすると読めました。主人公も可愛いです。

ベテラン冒険者・ルイスさんは、常に相手よりもレベルが＋５になるという特殊なスキルを持っています。それは相手を凌駕するような超絶強い力というわけでなく、ちょっとだけ相手よりも強くなるという絶妙なバランスの物語進行にとても興味をそそられます。

またペットでミミックのエミックくんもとてもかわいく、個人的にとても好きなキャラクターです。
また、キャラクターだけでなく描写も細やかで情景が浮かぶようなところも、魅力の一つだと思います。
応援したくなるおっさん冒険者とミミックちゃんの物語、おすすめです。

ペットのミミックと共に、
望まぬ "最強" の日常が幕を開ける！

おっさん冒険者のんびり無双ライフ、ここに開幕！！

※読み合い企画からのレビューです

ダンジョンマスターの異名を持つ冒険者ルイスは、自分のレベルを相手のレベル＋５に変動させるスキルを持っていて──という設定の本作品は、明らかに無双できそうなのにギリギリできない絶妙なバランス感覚で成り立っている
相手を必ず上回れるとは言え、＋５程度では楽勝とはいかないし、何よりレベルに反映されない「経験」という要素が勝敗に関わってくるからだ
そのあたり、レベルという概念のある世界であるにも関わらず、過度にゲーム的でなくて素晴らしい
そのスキルのせいか、ルイスは自己評価が非常に低いが、周囲の人々や弟子たちは彼を慕ってやまない
それは、ルイスがルイスであるからな…続きを読む

相手よりレベル５だけ高くなるというのが絶妙なパワーバランスで良い！
おっさんという年相応の立ち振る舞いもまた味のある作風になっている本作。
登場人物に個性があって次々と読み進めたくなります。おすすめです。