地球に三人しかいない本物の魔法使いが、魔族廃絶主義のクソ人間どもに召喚されて──という導入から始まる本作品は、読んでいてとにかく気持ちがいい
主人公を召喚した人間側が清々しいほどのクズとして描写されており、対する魔族は魔族で、味方をしようとする主人公を最初は排斥しようとするものの、実力を見せると仲間としてしっかりと認めてくれる
勧善懲悪が種族レベルで表現されており、戦争モノにありがちな「どちらにも正義がある」という、現実的ではあるものの多少もやつく無常感がほとんどない
また、主人公一人で勝利するのではなく、部下を鍛えたり、兵法を駆使したりと、皆で勝とうというスタンスなのも好印象
主人公が、味方である魔族たちのことをしっかり考えていると感じる
人の大勢死ぬ重めの物語ではあるが、軽い読み口でストレス発散できるので、是非最初の数話だけでも読んでみてほしい
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