辺境でのんびり暮らしたい36歳冒険者ルイス。「こんなおっさんが邪魔では?」が口癖で自己評価は最低だが、周囲からは伝説の「ダンジョンマスター」として崇められている――本人だけが気づいていない。
相手より必ず+5レベル上になるチートスキル持ちで、ペットは宝箱のミミック(エミック)。王国騎士団副団長が薬草を求めて辺境へやってくると、危険度7のダンジョンで彼女たちが目撃したのは、謙虚すぎるおっさんの圧倒的実力だった。
「これがダンジョンマスターの力か…!」と周りが感動する中、本人は「いやいや経験ですよ」と謙遜しまくる。この温度差がクセになる!
初回から伝説級バトル展開!辺境スローライフ×実は最強系の異世界ファンタジー、続きが気になります。
長年、冒険者として地道に生きてきた36歳のルイス――その等身大の姿が、読んでいてとても心地よい物語でした。
彼の「特別ではないけれど、確かに積み重ねてきたもの」が、"+Level5"というスキルで浮かび上がる瞬間のカタルシスは見事。中でもギルド内での人望や、若い受付嬢・フレイとの微笑ましいやり取りがとても自然で、キャラクターたちが本当に「生きている」と感じられます。
文章も非常に読みやすく、テンポ良く展開しつつ、熱さも笑いもきっちり盛り込まれていて、読後感の良い作品でした。騎士団副団長・エリアとの関係の今後や、危険度7のダンジョン攻略がどうなるのか、続きを楽しみにしております!
※読み合い企画からのレビューです
ダンジョンマスターの異名を持つ冒険者ルイスは、自分のレベルを相手のレベル+5に変動させるスキルを持っていて──という設定の本作品は、明らかに無双できそうなのにギリギリできない絶妙なバランス感覚で成り立っている
相手を必ず上回れるとは言え、+5程度では楽勝とはいかないし、何よりレベルに反映されない「経験」という要素が勝敗に関わってくるからだ
そのあたり、レベルという概念のある世界であるにも関わらず、過度にゲーム的でなくて素晴らしい
そのスキルのせいか、ルイスは自己評価が非常に低いが、周囲の人々や弟子たちは彼を慕ってやまない
それは、ルイスがルイスであるからなのだが、彼がその事実に気付き、卑下をやめるのはいつになることか
それも含めて楽しみな一作だ
テンポ良く話の展開する異世界ファンタジーです。
主人公はダンジョン探索のある種権威のような人物ですが、冒険先や話の舞台は冬山にエルフの森に王都にとかなりバラエティに富んでいます。
よって、ずーーっと洞窟探索の場面が続いて飽きるという事はありません。
この手のファンタジー物の魅力である色んな舞台を用意してくれて、見せてくれる作品です。
個人的に本作で「面白いな」と思ったのが、主人公の相方の存在。
スライムやドラゴン、喋る剣なんかが定番なのですが、本作ではそのポジションにいるのはクッソ高性能なミミックのエミック君。
あらゆるアイテムを保存管理してくれたり、戦闘の補佐までこなしてくれる頼れる無口なニクい奴です。
この無口な所が個人的に気に入ってまして、話が出来なくとも態度で機嫌や好みがわかるんですね。
それが、非常に愛嬌があります。
「ミミックで、こんなマスコットポジになれるのか」と読んでて感心させられました。
そんな、推しミミックの活躍が見れる本作、ちょっと読んでみませんか?