概要
君の望みには、神ですら応えられない。
古代インドの小国の王子シダッタは、どうしても神に尋ねたいことがあり王や神官に内緒で武勇の神インドラを呼び出したけれど、降臨した神は思っていたのと少し違っていて——
「と、いうのが王子の事情らしいが、神は人が考えるほど万能ではないのだ。期待に応えられないこともある。神の沽券にかかわる以上、表立って宣言はできないが。すまない」
※今回も仏教説話をわりと滅茶苦茶にいじったフィクションです。
「と、いうのが王子の事情らしいが、神は人が考えるほど万能ではないのだ。期待に応えられないこともある。神の沽券にかかわる以上、表立って宣言はできないが。すまない」
※今回も仏教説話をわりと滅茶苦茶にいじったフィクションです。
おすすめレビュー
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- ★★★ Excellent!!!仏になる前のあの人が、神々の王に、何度目かに巡り会って問うた話。
「神」というと、人間から隔絶した絶対的なものを思い浮かべるかも知れない。
あるいはまったく擬人化された、ただの人間と変わらないものを思い浮かべるかも知れない。
だが「神」であるならば、それは確かに人とはかけ離れたもので。
同時に「神」と「理解」できるなら、それは人智を超越しきってはいない、この世の理の内にあるものなのだ。
だから、ある時代以前の、いまだ神が人智を超越しきっていない頃の神々は、偉大なるものでありながら、人と変わらず、衰え、病み、そして死に、それまでに苦しみ続ける。
それに挑み、何度目かの生まれ変わりの果てにまた問いを投げかけた「あの人」は、いかに重いものを超越したことだろう…続きを読む