「神」というと、人間から隔絶した絶対的なものを思い浮かべるかも知れない。
あるいはまったく擬人化された、ただの人間と変わらないものを思い浮かべるかも知れない。
だが「神」であるならば、それは確かに人とはかけ離れたもので。
同時に「神」と「理解」できるなら、それは人智を超越しきってはいない、この世の理の内にあるものなのだ。
だから、ある時代以前の、いまだ神が人智を超越しきっていない頃の神々は、偉大なるものでありながら、人と変わらず、衰え、病み、そして死に、それまでに苦しみ続ける。
それに挑み、何度目かの生まれ変わりの果てにまた問いを投げかけた「あの人」は、いかに重いものを超越したことだろうか。
ちょっと目を閉じて、思いを馳せてみたくなる話。