口の中いっぱいに広がるのは、深森中のいきれと血の味……。ただひたすらに悲しく切なかったものが、最後にざらりと書き換えられる。そんな景色をお楽しみいただけます。こっわ。
珠邑ミトと申します。 日本神話、歴史、文学、仏教等を抽出して書いています。中東より東側に作風が偏りますが、目指す姿勢は中庸。
このレビューは小説のネタバレを含みます。全文を読む(197文字)
沼にはまっていくような不思議な感覚を味わいました。
ホラーかと思えばミステリで、ミステリかと思えばホラーという、読者を右往左往させる気しかない文章。美しい文章構成。じわりと感じさせる恐怖。全てにおいて素晴らしい作品です!!
この方の描くホラーは語り口からして、飲み込まれそうになる。不気味、陰湿、それでいて重みがある。今にも死臭が漂ってきそうな…そんな陰鬱さえも感じさせる。作風、物語共に楽しめる作品。オススメ…続きを読む
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