記憶と右腕を失った少年が歩むのは、謎と孤独に満ちた異世界の旅。数学的モチーフと色彩を帯びた名前が、物語に知的な奥行きを添える。 ビターな余韻と温かな人間模様が心に残る、静かに熱いミステリーファンタジー。
始まりから、謎が多く、引き込まれる。主人公たちの名前に色が出ているのが、今後聞いてくるのかな?時折、数学の知識が出てきて面白い。私は数学科ではないが、理系なら口にしてみたくなる。「フィボナッチ数列」理系でなくても楽しく読める。なぜ主人公が記憶と腕をなくしたのか、周りの人達は敵か、味方か?楽しんで読めるミステリーファンタジー。
草原で目覚めた少年は、記憶と右腕を失っていた。始まりは王道のはずなのに、異世界でありながら、人間が存在せず、言葉すら魔法で伝えるという違和感ばかり世界観が印象的でした。物語の静かな始まりを描かれた一章でした。
良くも悪くもご都合で楽しい異世界転移の物語が多い中で、大きなハンデと謎を抱えたまま歩き出す主人公に好感を覚えました。一見シビアなお話ですが、旅の目的や世界観へのワクワクはちゃんと感じ、今後が気になります。少しビターな雰囲気と、知識に裏打ちされた地に足がついた世界観。切なくて暖かい人間模様。シンプルに好きです。このレビューを書いた段階(〜第七話)ではまだ序盤かとは思っていますが、今後への期待と応援を込めて。
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