概要
魔女になるために、女装魔法使いとして勉学に励んできたアンジェル。
だが、男という性別が理由で魔女試験の結果は不合格。
「なんで俺が不合格なんだよ!」
「7年も頑張ったところで、男は魔女になれないってわかっただろ」
孫のアンジェルを見かねた魔法学園の学園長である祖母は、国が魔女試験の追試を提案してきたことを伝える。
国が魔女に頼りすぎているため、あちこちで魔女の数が足りていない。
追試験を受ける相方と、1年以内に偽魔女を10人捕まえることができたら魔女の資格を与えると約束を交わす。
性別を理由に、魔女試験に落ちた女装魔法使いのアンジェル。
魔女になるには力が足りないノルカ。
世間を騒がせている偽魔女を捕まえることで、国か
おすすめレビュー
新着おすすめレビュー
- ★★★ Excellent!!!偏見に抗う女装魔法使いと相棒、嘘の国で真実を探す旅。切なく痛快必読!
『女装魔法使いと嘘を探す旅』は、魔法の国の制度そのものが抱える「偏り」と、主人公アンジェルが身にまとう「嘘」が、同じ重さで胸に落ちてくる物語だ。魔女が崇められ、男の魔法使いが疑われる。その空気の中で、努力が報われない痛みを最初にしっかり見せ、そこから「追試験」という逃げ道にも見える現実を差し出すので、主人公の走り出しが軽くならない。支給金5万ネル、実家援助禁止、魔法で稼げば牢獄という縛りも、旅の緊張を足元から支えている。
具体的に刺さったのは、食の街アステントで子どもが馬車に突っ込まれる場面だ。声を出せないはずのアンジェルが、とっさに叫んでしまい、血まみれの現場で魔法を発動させる。助か…続きを読む - ★★★ Excellent!!!魔女という言葉
に対するアプローチが新鮮でした!
1話から2話の繋ぎが人間味が溢れており、これが惹き込む物語に惹き込む魔力ではないかと思わせてくれる素敵な作品です!
1章の導入時点でこの女装の経緯は明確になりますが、この流れが素晴らしい・・・
言葉だけを捉えるとコメディで存在する理由等々浮かんでくると思いますが、譲れない目標のためなら手段を選んで入らないという熱い理由が輪郭を成すためつい入れ込んでしまいます!
読み手への配慮が随所に設けられており章の区切りが細かく、何を伝えたい章なのかがはっきりしているため視点がブレることもありません!
誰がどのような想いを抱いているのかを感じながら大きな目標に向かっ…続きを読む - ★★★ Excellent!!!この物語の登場人物、誰も嫌えない。
まず、女装、という言葉が目に入っただけで、男女双方、一定数の方が離脱してしまうかもしれません。そういう言葉だとは思います。
でも、それはすごく勿体ない。まず、その言葉にあまり引っかからずにぜひ読んでみて欲しいです。多くの人にとって、読むのを辞めるほうが難しいでしょう。
本質は女装をしているということではなく、何か一つ、どうしても何とかしなくてはいけないものを、主人公だけではなく、他の登場人物もみんな抱えているということです。それらは多くの共感を呼ぶもので、敵も味方もありません。
内面描写はとても切なく、感情を揺さぶられます。ところがそれだけではありません。偽魔女に少しずつ迫って…続きを読む