まず、可愛らしく一途なルカと、男前で誠実な令嬢アレクシアが出会い、愛を紡いでいく前作をぜひ読んでください。
本作は、その前作のファンサービス的なお話です。
全体的に、夫婦の幸せな家庭生活が描かれています。
すでに多くの方が素敵なレビューを書かれているので、私は個人的に印象に残ったポイントを。
アレクシアは多くの子供を授かりますが、出産の辛さや、夫の甲斐甲斐しさが具体的に描かれています。謎の偏食悪阻の話など、特に出産や子育て経験のある方は、思い出して微笑ましく読めると思います。
二人や家族のエピソードはもちろんですが、前編に登場したキャラたちのその後も描かれていて、物語の魅力をたっぷり楽しめました。
前作を気に入った読者への、作家様からのご褒美のような物語です。
前作「追放された末端令息は辺境の野蛮令嬢に一目惚れする」の続編にあたる作品です。
前作を読んだ方は絶対に読むことをお勧めします!まだ前作も読まれていない方はあわせて二作お読みいただくことを強く強くお勧めいたします!
全エピソード素晴らしいのですが、私の中で一番強く印象に残ったのが「第63話 祈り」のワンシーンです。本を読む母と母を守ろうとする娘の会話。「王子様とお姫様はどうでもいい」と言ったその心がアレクシアの持つ優しさ、強さ、すべてを表現していると感じました。
魔法も万能ポーションもタイムリープも聖剣もない世界。命は限りあるもので、必ず出会いがあって別れがある。そういう世界観だからこそ表現出来る奥深さのある作品でした。
前作のシンデレラストーリーもキュンキュンして最高でしたが、本作品はキュンキュンだけでは終わらない、親、伴侶、自分自身に対して、命の大切さ、愛を改めて振り返れる作品になるのではないでしょうか。お子さんがいらっしゃる方は、既に成長してしまってもまた抱きしめたくなるのではないでしょうか。素晴らしい作品をありがとうございました。