概要
【あらすじ】
主人公のタカフミは、宇宙に憧れる自衛官。種子島でロケットの打ち上げを見守っていた。
ロケット発射場の上空に異星船が飛来し、物語が始まる。
降下したポッドから現れたのは、人間の少年少女だった。彼らは「星の人」と呼ばれるようになる。
ファーストコンタクトから4年後。星の人が再びやって来た。来訪の目的
おすすめレビュー
新着おすすめレビュー
- ★★★ Excellent!!!太陽系・地球駅。そこは出会いと旅立ちの場所。
SFが我々に与える地球外生命体への感情は、作品ごとに実にさまざまである。それはコズミックホラーに代表される理解不能な存在への異物感であったり、あるいは浸食による恐怖といったもの、さらには逆に種族を越えた友情であったりするかもしれない。
この作品で作者があえて提示してくれた「我々地球人に非常に類似した異星人との接触」という設定は、一見ありがちであるように見えて、その実は大変勇気が必要な選択であるという点に読者は留意しておくべきだろう。なぜなら、多くの共通点の裏で示されるわずかな差異の積み重ねによってのみ、二つの種族が混じり合った時に起こり得る変化について描写することが可能になるのだから。良質な…続きを読む - ★★★ Excellent!!!SF愛に溢れる傑作です!!!
太陽系に『駅』ができる……この一言だけで眩暈を起こしそうなくらい壮大なスケールを持つ本作。
しかし、そのスケールもさることながら、極めて詳細に描かれたSF的展開、ガジェットの数々には本当に感動しました!読めば読むほど、心が外宇宙へといざなわれてしまいます!
そして言い忘れてはいけないのが、この物語を引っ張っていく存在、地球に降り立つ『星の人』であります。「彼女ら」の設定、キャラクターの魅力は読み進めていく度に深まるばかりで、特に彼女らの一人であるマリウスは外見も内面も含めて、好きにならざるを得ません。
地球人サイドの魅力も負けておりません!主人公タカフミの活躍や苦難、そして問題児(!?)堂…続きを読む - ★★★ Excellent!!!コロッケを食べ、カロリーバーのおいしさにのけぞる異星人。彼らの目的とは
異星人との、ファーストコンタクト。
驚くべきことに、彼らは、地球人にそっくり。
後に、星の人、と呼ばれるようになる彼らは、市街地に行き、コロッケを食べて親指を立て、市販品のカロリーバーのおいしさにのけぞります。
そして、地球がどういう立ち位置なのか、星の人、が何のためにやってきたのかが、徐々に明かされていくのです。
星の人、と主にコンタクトをとる、航宙自衛隊の士官タカフミは、彼らの要望に応えることができるのか。
しっかりした構成、巧みな筆致で描かれた、温かさを感じるSF。
おすすめの作品です。