緻密な設定、そしてレースを巡る人間ドラマが素晴らしいです!
- ★★★ Excellent!!!
リンドブルムという近未来のレースを軸に物語が展開していくのですが、先ず、このリンドブルムの設定には脱帽しました。
レースコースは多種多様で、通常のトラックコースから雪山、果ては宇宙にまで及ぶ模様……!
この種々様々なコースをランナーが走るのですが、ランナーの操る機体はそれぞれで違い、その走り方も一様ではありません。
主人公である兎羽からして、環境特化型という特殊な機体です!
(人間の身体感覚では操作し難い機体、さらには環境によって走りの質が左右される、ということでしょうか)
意識を機体に送って操作する、という設定が大変な面白みを持ってくるのは、この部分だと感じました。
また、リンドブルムはランナーだけの世界ではなく、サポーター、メカニックも重要な位置を占めております。
特にサポーターは、ランナーの幾通りもある道筋から最適なものを選択し、ランナーをゴールへと導く重要なポジション。
主人公側のサポーターである棋将夜見は、リンドブルム経験のない状態から、持ち前の性格を生かしてレースに参加します。彼女の視点から見るレースが、本当に面白くてワクワクさせます!
ブロッサムカップでのライバルたちのドラマや、新たなメンバーの葛藤と仲間たちへの想いなど、見逃せない展開が満載!
是非ともご一読を!!!