超ハイテンションな光の女のパワーで、運命は幸せまっしぐら一択なのです!
- ★★★ Excellent!!!
「ジーク様のお嫁さんにしてください!」
ヒロイン・リリアーネのこのセリフが、作中でいったい何度出てくるのか。
鉄板ギャグのごとく繰り返される求婚こそ、実は本作最大のキーなのです。
押しかけ女房さながら、森の番人・ジークヴァルトの家に転がり込んだ魔女・リリアーネ。
どれだけ拒まれても、どれだけ怒られても、1ミリもめげることなく大胆果敢にアタックを続けます。
もはや鋼を通り越してダイヤモンドのメンタルです。それはもう永遠の輝きのごとく光を放っています。
これだけ執念深い(?)ヒロインでも、全く嫌な印象にならないのがすごい。
いつでもフルパワーのポジティブで、いつでも真正面から体当たりし(※文字通り)、しかしジークの示したルールはきちんと守る。ちゃんと彼を尊重しているのです。
ジークがリーネに掻き乱されることにも慣れてきた頃、我々読者もまたすっかり彼女のハイテンションハッピーパワーの虜になっていることでしょう。
なんだかんだで徐々に絆されていくジークですが、伴侶を作るわけにはいかない深い事情がありました。
しかし当然、我らがリーネはそんなものに屈しません。むしろ彼の背負ってきたものごと包み込んで、人生を明るく楽しく共に歩む覚悟なのです。
ここまできたら、誰もが思うでしょう。
ジークはリーネと結婚して幸せになるべき、と。
はたして二人は、悲しい過去の歴史や運命を乗り越え、ハッピーエンドを迎えることができるのか。
読むたびに元気をもらえる楽しいお話です。ぜひご一読ください!