シンプルで可愛らしいタイトルとは裏腹に、歴史物への深い愛が伝わってくる作風。大筋はシンプルだが、相当な取捨選択があったように感じられる。遠藤周作的なキリスト教観をベースに、時には人に寄り添い、人の歴史を見つめ続ける視点としてのポンちゃん。歴史物が好きで好きで摂取し続けていたら、ひとつの神話として立ち上がった物語なのではないか。どうしてもこれを書かざるをえない。そんな切実さと力強さを感じた。
もっと見る