概要
神の力は絶大すぎるので、神罰が発動してしまえば人間では止められない。
人間を無慈悲に抹殺してしまう神を憂いだ神、天神ゼウスは神を止めることのできる能力を人間に与える。
それを見た地獄神タルタロスは人間を惑わせるため、汚れた魂を持つ者を人間界に送り込む。
有史以来、人間界不要論を唱える神々から人間界を維持するために奮闘する人達のお話です。
おすすめレビュー
新着おすすめレビュー
- ★★★ Excellent!!!神の怒りに対抗する者たちの成長物語
神と人間という圧倒的な力の差を真正面から描きつつ、「それでも抗う意味はあるのか?」という重い問いを投げかけてくる作品です。
自然を汚す人間を滅ぼそうとする神々の理屈には一理あり、単純な勧善懲悪にならない点が印象的でした。
その中で、天神の思惑や地獄神の介入によって人間側にも試練と選択が与えられ、物語は一層緊張感を増していきます。
主人公・ひょうは特別な力を持ちながらも万能ではなく、仲間と支え合い、迷いながら前に進む姿が丁寧に描かれていて好感が持てました。
神の力を「倒す」のではなく「押さえ込む」ために奮闘する展開も、人と神の関係性を考えさせられます。
壮大なテーマと熱い人間ド…続きを読む - ★★★ Excellent!!!滅びに抗う人間たちの選択。
神が人類を滅ぼそうとしている!?
そんな世界で、「普通じゃない少年」が物語の中心に立つ。
序盤から展開がかなりスピーディーで、事件が起きて、戦って、次の話へ、という流れがテンポよく続くので、気付いたらどんどん読み進めていました。
主人公の戦い方も「え、そこまでやる?」と思わされる場面が多く、それ自体がこの作品の大きな魅力だと感じます。
第二章に入りレビューを書かせて頂いていますが、ここから物語の視点が一気に広がり、「個々の力」だけでは済まされない世界観が見え始めます。
力を持ってしまった人間の一人であるこの少年が、世界に何をもたらすのか。
守ることと滅ぼすこと。
そんな重いテーマを扱い…続きを読む - ★★★ Excellent!!!小さな剣士ひょうが悪と闘い神にも挑む壮大な冒険譚と罪と赦しの物語です!
物語全体を通して、著者の世界観づくりとキャラクターの掘り下げが際立っていた。本編は、銀行強盗から少女を救い「神」と名乗った少年ひょうが自らの力と存在意義に悩む第1章から始まる。覆面の強盗に襲われ、女性を連れ去ろうとした大男を、ひょうが瞬時に凍鶴で切り消し去る場面はスピード感と緊張感に満ちており、読者を一気に引き込む。強盗たちを淡々と処理するひょうの姿には孤高の正義を感じさせるが、師匠やソフロニアとの対話を通じて「悪人だからといって斬り捨てていいのか」と問われ、彼自身も葛藤し始める。
第2章では視点が変わり、貧しい街で暮らす囚人が奉仕作業中に家事現場に遭遇し、煙に巻かれた少女を救出する。火傷…続きを読む