贈り物

※読み合い企画からのレビューです

授業で自分の名前の由来を調べることになった少女・凪海
両親が多忙だったため祖母に尋ねるが、そこに特段大きな意味はないらしく──という導入から始まるごく短い本作品は、両親からの愛で満たされた素敵な小説だ
両親が、"凪海"という名前に込めた、本当の意味
「ならば自分の名前はどうだったのだろう」と、知りたくなることだろう
本当に短く、しかし、優しさに満ち溢れた本作品を、是非一度読んでみてほしい

『自分の名前の価値に気付けた瞬間に立ち会う』―――そうした物語に心を持っていかれました。

自分の場合もこの主人公と同様、ずっと気に入ってなくて……。
でもある日、(他界した)親の日記を偶然目にした時、初めて名前の由来、そして次候補とを悩んだエピソードを読んで感慨に耽りました。
今でも次候補の方が良かったと思うくらい、あまり気に入ってない名前ですが、それでも知ってしまった命名へのエピソード。
その熱い想いと込められた願いは誇りに思え、大切にしたいな、と今でも胸の中で息づいています。

そうした命名についてを綴ったショートストーリー。この物語の主人公の凪海ちゃんは既にその価値に気付けて誇りに想…続きを読む

名前に関わるあたたかいおはなしでした。
名付ける親さんの願い、受け取る子の気持ち。
願いが届いた時、きっとあたたかい気持ちになります。

ショートなので細かい解説は無し！

家族の温かい絆と、子供の心が知れてほっこりできます。

そして、親になったら真面目に考えんとなぁと思いました（結婚する予定なし）。

ショートでサクッとほっこりしたい方にお勧めです！

主人公『凪海』の名前に込められた想いを想像しながら読んでいましたが、両親の愛情はその想像を超えていました。

じんわりと心が温かくなる素敵な物語でした。

生まれてきてくれてありがとう。そんな言葉が伝わってきそうな、素敵な名前の主人公だ。
誤解はあったけど、今は両親の願い通りにのびのびと素直に生きている。
いつも彼女を見ている温かな眼差しを感じる。
とても素敵なお話でした。

このレビューは小説のネタバレを含みます。全文を読む（95文字）