天涯孤独となった異能の少女を主人公とした時代小説です。よくある時代小説は、文章も難しく登場人物も次から次へと増えていき非常に読み辛い作品が多くあります。しかし、この小説は必要な人物を必要な数に絞って描写していることで混乱することがなく、また世界背景の説明が非常に丁寧であることで情景がありありと浮かび上がります。異能に隠された秘密とそれを狙う影。王道ファンタジーの空気を感じることも出来る、素晴らしい作品です。
戦国の世を舞台にしながら、本作は「歴史×忍び×人の感情」を非常に丁寧に描いた和風ファンタジーです。吹雪の山中から始まる導入は一気に空気を掴み、忍び・姫・武家の子という立場の異なる人物たちが、偶然と…続きを読む
このレビューは小説のネタバレを含みます。全文を読む(524文字)
すごい。言葉にしてしまうと粗雑な印象を持たれてしまうかもしれませんが、本当にすごい。自分の感想はこれに尽きます。時代考証、溢れる知識、迫力を感じるバトル……それでいて時代小説の体裁を崩さず、時代小…続きを読む
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