旅に出た主人公。古書を買って喫茶店で読むことになり、その時に不思議な体験することになるのですが……。作品全体を覆う靄がかかったような幻想的な雰囲気が心に残る作品でした。
皆様、初めまして。 暇潰し請負人と申します。 小説を読むのが好きで、よく本を読んだり、小説投稿サイトを回ったりしています。 ずっと読むだけで満足していたの…
ぼんやり曖昧な物語でも、これ程にスっと腑に落ちて思い出をかき立ててくれるこの作品…、スゴすぎる。
思い出してみると、あれは何だったのか。何気なく幻想を踏み越えた気配を感じます。あとに残るささやかな痕跡が、記憶を夢とも現実とも断じない。その曖昧さが心地よい作品です。
文字でここまで表現出来るものかと驚かされました。随所に洒落の効いた表現も感服するばかりです。文字を読むだけで春の香りが漂い、主人公が思い浮かべる情景を一緒に味わ事が出来ました。本当に素晴らしいで…続きを読む
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