ぼんやり曖昧な物語でも、これ程にスっと腑に落ちて思い出をかき立ててくれるこの作品…、スゴすぎる。
びすけっと、現役専門学生はじまりました。 執筆経験4ヶ月目、お手柔らかに。 自己満作品は不定期更新。 そして、わたくしの作品は人を選ぶようです。
思い出してみると、あれは何だったのか。何気なく幻想を踏み越えた気配を感じます。あとに残るささやかな痕跡が、記憶を夢とも現実とも断じない。その曖昧さが心地よい作品です。
坂の多い港町の喫茶店に入った主人公。主人公の手には一冊の本。 その本を目当てに、古書店の使いがやってくる。 「その書籍を売ったのは間違いだった。 代金は返すから、古書を戻してくれないか?」…続きを読む
きちんと整理された、趣味の良い小物がならんだ喫茶店のような、心地良い文体です。男の子とのやり取りが軽妙で面白く、まさに掌編の楽しさ! という感じです。
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