概要
「露悪的」な彼の本当を、私は知っていく。
榎本力也は、「私」山崎かなの幼なじみ兼同級生の小学六年生。
いつも軽口ばかり叩いて人を傷つける「露悪的」な彼に、「私」もみんなも呆れている。
けれど、幼い頃は優しかったはずの彼には、今でもちょっとはいい所が残っている。
誰に対しても平等(にいじわる)だし、友だちがいじめられていたら本気で怒る。
それにワクワクすることを考えつくのが得意だ。
根っからの悪い奴ではないのに、彼はどうしてこんなに「露悪的」になったのだろう?
疑問に思った「私」は、彼の家庭のある変化に気がつく。
※この物語は、法律・法令に反する行為を容認・推奨するものではありません※
――朝読小説賞――
主人公:十二歳、
朝読小説賞キャッチ: 「露悪的」な彼の本当を、私は知っていく。
いつも軽口ばかり叩いて人を傷つける「露悪的」な彼に、「私」もみんなも呆れている。
けれど、幼い頃は優しかったはずの彼には、今でもちょっとはいい所が残っている。
誰に対しても平等(にいじわる)だし、友だちがいじめられていたら本気で怒る。
それにワクワクすることを考えつくのが得意だ。
根っからの悪い奴ではないのに、彼はどうしてこんなに「露悪的」になったのだろう?
疑問に思った「私」は、彼の家庭のある変化に気がつく。
※この物語は、法律・法令に反する行為を容認・推奨するものではありません※
――朝読小説賞――
主人公:十二歳、
朝読小説賞キャッチ: 「露悪的」な彼の本当を、私は知っていく。
おすすめレビュー
新着おすすめレビュー
- ★★★ Excellent!!!タイトルとは反対の「やさしくない」リッキーで物語は始まるのですが…。
主人公である「私」の目を通して描かれる、クラスのお騒がせ男子のお話です。
冒頭から笑える描写が多く、登場人物も個性的であっという間に作品世界に引き込まれます。
小学生から楽しく読めることでしょう。
でもこの物語、それだけではないのです。
後半は深いところに迫っていきます。でも決して陳腐にはならず、小学校六年生なりの精いっぱいを見せる形を取ります。
ここが特に素晴らしいと思いました。
笑える描写が多いようでいて、ふっと、心の深いところに訴えかけてくる美しい作品です。
素晴らしいものを読ませて頂きました。
ありがとうございました。 - ★★★ Excellent!!!現実社会との狭間で揺れうごく純粋で無垢な美しさを、忘れたくないと思った
本には出会うタイミングがあると聞いたことがありますが、私もある程度大人になってからJ・D・サリンジャーの作品に出会い『きっとあの頃出会えていたら生涯の友となり得ただろうな』と思ったことがありました。
この作品との出会いは、その時の感覚に非常に近いものがあります。
語り口や文体が作品とリンクしていて、些細な描写一つすくってみてもきっと無駄な所がないといいますか、作品の隅々まで瑞瑞しい情感が宿っているような、どことなく小川のせせらぎのような優しさが作品全体に息づいているような、そんな魅力があります。
なぜこんなまどろっこしいレビューを書いているのかというと、明らかに素敵な作品であるのに、おそ…続きを読む