私のお話。

メールの容量が92%です、整理してください。

とずっと通知が出ていたので迷惑メールフォルダを開いたら、カクヨムからのメールが大量に届いていました。なんだっけな〜とおもって、開いたら自分が昔書いた、自分の話が載っていました。読んで、1時間くらい泣きました。

私は今27歳です。

数ヶ月前にいいねがついてたりしてびっくりしました。祖母は3年ほど前に亡くなりました、施設に入っていたので家族の誰も看取っていません。大人になったいまでも線香の匂いは嫌いです。祖母のお葬式では、祖母の顔は見ませんでした。私の中の祖母は、やはり綺麗で、笑ってくれる姿だったので、死に顔を見ることで今までの綺麗な思い出も全て塗り替えられてしまうと思ったからです。

就職に失敗し塞ぎ込んでしまっていた姉も、今は社会復帰してます。キリスチャンになった兄は、相変わらずですが、祖母のお葬式で手を合わせられず、指を交差し周りに気づかれないように下を向く兄がいました。私は、もう兄を責めることはないですし、信じるものがあり生きていけるのであれば、良かったと思っています。

私は、都内で就職支援サービスの仕事をしています。決して志を高くその後生きていたわけではないですが、やはり心のどこかで、人生にうまくいっていない人を救いたいという思いが働いていると思います、楽しく、お仕事させていただいています。

そして今月、母に癌が見つかりました。

初期の癌なので、そう重く捉えてはいませんが、自分の親に人生を狂わされた父が、母の癌が見つかった時に、母にこう言ったそうです。

『死ぬのが怖かったら、俺が一緒に死んでやる』と。義父の死により突然会社を継がされ、実の母親に1000万以上の借金を残され、波乱な人生をおわされた父が、ここまで母を愛しているという事実に、とても、嬉しくなりました。

父はよく『俺は運が良かったんだ』と笑います。今幸せに生きている私に対しても『お前は運がいいね』と言ってきます。過去の自分を振り返ると、どう考えても運のいい人生とは思えないような経験でしたが、私はいま自分の人生を『運が良かったな』と思えるようになりました。

物音には今でも敏感です。暗いところや怒鳴り声が苦手で、たまにパニックのような症状が出る時が今でもあります。線香の匂いを嗅ぐと、心臓がバクバクします。

でも、私は今幸せです。

きっともうこのページを更新することはないと思いますが、このタイミングで過去の自分が残したこのサイトに辿り着いてよかったと思います。皆様も、どうかお元気で。