戦国の姫君と中世ヨーロッパの吸血鬼、出会うはずのない二人の純愛の物語。

浅井長政に嫁ぐことが決まっている織田信長の妹、「お市の方」は石垣から足を滑らせてタイムスリップしてしまいます。
タイムスリップした先は、なんと現代の北海道。
そこで出会った青い瞳の青年に惹かれゆく市ですが、なんとその人物は十二世紀のヨーロッパからタイムスリップしてきたヴァンパイアでした。

ファンタジー、ミステリー、歴史、恋愛……色々な要素が複雑に絡み合い、タイムスリップによる登場人物たちの時間軸が混じり合っていく様には思わず舌を巻きます。

そして息を呑むほどのドラマチックな展開の数々に驚きを隠せません。

複雑に練られながらも読み口はテンポ良く、読者を飽きさせない太鼓判のストーリーが続きます。

最後、この運命に翻弄される二人の愛が辿り着く先を見守り、そして素晴らしい余韻をぜひ感じていただきたいです。

おすすめの一作です。

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