鬼の血を引く高校生・章吾がある夜出逢ったのは、金色の瞳を持つ少女・来宮ありす。
章吾は一目見た時から、彼女に「食欲」を感じてしまうが、それは彼女が妖に捧げられる『供物』ゆえだった――。
「好きなのに、ふれられない」という設定が秀逸で、主人公・章吾くんの性格と相まって、じれじれ感が満載です!(≧▽≦)
そして、そんな章吾くんにぐいぐいいっちゃう来宮ちゃんがまた、可愛くて素敵で!(*´▽`*)
そして、忘れてはならないのが、二人を見守り、時にアドバイスをくれる存在・狐様。
軽妙な関西弁ともっふもふぶりに癒されます……( *´艸`)
番外編では、そんな狐様の男前ぶりが遺憾なく発揮されております!
本編も番外編も、一粒で二度おいしい素晴らしい恋物語。
のぞいてみれば、魅力にとらわれること、間違いなしです!!
「もふもふ+民俗学=純愛」
という方程式がここに完成してしまった感があります。自分でも、何を言ってるのかわかりませんが、最後まで(本当に最後まで)読んだ感想がこれでした。
現代社会においては純愛など、中々見られるものではなくて、ともすれば色々と嘘くさく感じることも多い(ドラマや物語では特に)のですが、この話は、純愛となるべくして純愛でした。鬼以上に鬼な人間社会で生まれた、打算も欲求も全くない、紛れもなく必然的に起こるべくして起きるドライなまでの純愛。
普通の恋愛小説だと思って読み終えた瞬間、その事に気付いた自分を天才だと褒めてやりたくなるほど(ちょっと精神錯乱状態)の純愛です。
純愛とは、自分の気持ちに嘘偽りなく他を愛することなのですね。そんなヒロインが大好きです。純愛の名の下に、章吾を尻に敷いてやって下さい!
普通の男子高校生として暮らしていた鬼の末裔の男の子、桃生君が、供物の女の子、来宮さんに恋をするお話です。
自分は供物に食欲を感じてしまう鬼の末裔。
なのに、惹かれる。
惹かれるのに、触れたら生気を吸い取ってしまう。
死なせてしまうかもしれない……。
惹かれ合う高校生の二人の恋に、こんな制約があるのです。
ヤキモキしたり、切なくなったり、たまりません!
しかし、こんな切なくドロドロしそうな要素がありますが、二人の性格のおかげか、暗いお話にはなっていません。
恋に葛藤する姿が、高校生男子だなぁ、とほのぼの(?)します。
色々と迷いながらも、来宮さんを守ろうとする桃生君がカッコいいです。
恋に素直な来宮さんが、とても可愛いです。
そして、彼らの味方の狐が、とんでもなく可愛いです。
可愛いしぐさの描写が本当にお上手で、なんだかそのもふもふに触っているようなほんわかした気分になります。
この狐にスポットの当たる番外編もあって、可愛いだけじゃないその姿にますます狐が好きになってしまいました。
とても魅力的な作品ですので、とてもお勧めです。
読み終えたばかりですが、面白かった!の感想が真っ先に思い浮かびます。
鬼の末裔である桃生君と、家族のために供物となっている来宮さん、高校生のこの二人をめぐる、伝奇テイストあふれるエンターテイメント小説です。
スペックはやたらと高いのになんとも踏み込みの甘い桃生君、供物と言うわりにはパワフルでかわいい来宮さん、この二人のキャラクターが秀逸で、二人の紡ぐ物語は波乱万丈。
この二人をそっと支える『狐』のキャラクターがまた素晴らしく、いつまででも読んでみたい気持ちにさせられます。
しかも、そんな思いをくみ取るように用意されているのが番外編。
こちらではその『狐』さんのちょっと切ない話までが用意されています。
この本編だけでも面白いのですが、番外編もまたすごくいい話で、全方位に感情を揺さぶられる作品となっております。
夜の街を駆け抜ける桃生君の描写とか、不気味な怪物との戦いとか、ハイライトになるシーンが多数用意され、誰もが楽しめる作品になっているのもこの作品の特徴です。しかもテンポが良くて、読みやすい!
ぜひぜひ読んで見てほしい作品です。
呪いを受けて瞳が金色になった少女は、人ならざるものに生気を吸われて衰弱死してしまうさだめにある。
章吾は偶然にもそうして瞳が金色になった少女来宮ありすと出会う。そして恋に落ちる。
ふだんは平凡な男子高校生である章吾。
しかし、彼も実は鬼の末裔。人ならざるものの血を引いている。
好きなのに、守りたいのに、誰よりも何よりも彼女が愛しくて尊いのに、章吾もまた彼女に「食欲」をおぼえ彼女を喰らう白昼夢を見る……。
切なさ山盛りミックス!!
好きなのに、触れあいたいのに、ひとつになりたいのに――肌が触れただけで彼女は死んでしまうかもしれない。
しかも、彼女は家を守るために他の異形に喰われる覚悟をしている。ひどい! 章吾だってこんなに食べたいのを我慢して彼女を守っているのに! 早くこんな身の上から解放されたいと言って!!
責任感の強い来宮ちゃんは、彼女を供物として異形の者に捧げた両親を裏切ることができません。読者としては、もう何もかも捨ててぶち殺せ~!!などと物騒なことを思ってしまいますがそんな単純な話ではないのだ。
彼女だって生きたい。
けれど本当に恐ろしいのはこうして少女たちを生け贄にして長らえてきた親たち、いえ、すべての生きている人間なのかもしれない。
そんな中章吾と来宮ちゃんの想いは初々しく若々しく、つらく苦しいけど甘く優しくもあって、高校生っていいなあ……!
供物にされるという不幸な身の上の来宮ちゃんですが、意外とたくましく章吾をぐいぐいリードしていくのも素敵! 悲劇のヒロインなんて面白くないよね。やっぱり女の子は強くなくちゃ!と思ったりしました。
読んでいるうちにだんだん感覚が麻痺していて「もう章吾が来宮ちゃんを食ってカニバリズムメリーバッドエンドでもいいのでは!?」と思ったこともありましたが、大丈夫、最後はちゃんとハッピーエンドです!
これからもこの時のきれいな気持ちを忘れずにおとなになってね、と祈りながらラストまで読みきりました。
最後に。
狐、私もお前のこと好きだぞ……。
素敵な作品をありがとうございました!
曰く付きの血筋を背負う男子高校生・桃生。
異形の存在に取り憑かれ、供物として生きる女子高校生・来宮。
彼らは出会い、引かれ合うのですが、
彼が彼女に求める、好きの根底のある衝動。
彼女が彼に求める、素直な好きの言動の違い。
ここに、やきもきさせられる恋愛要素が、たっぷりと詰まっています。
人の生き死にが関わる問題なので、
不謹慎とも感じますが、
やはり、散りばめられる素直な恋愛思考に
ニマニマしてしまいます。
脇を固めるキャラクターも、一本筋が通っていて、
とても魅力的です。
私は、特に「狐さん」に魅了されました。
番外編では、その狐さんの過去から現代に繋がる
「金の瞳」の物語を堪能できます。
是非、最後の最後まで、ヨムして下さい。
素晴らしい表現の数々と、最後まで見逃せない
桃生くんと、来宮さんが選ぶ道。
狐さんの過去。
文字数の多さなど吹き飛ばして下さる、読みやすさ。
武州様。素敵な物語を届けて下さって、
本当に、ありがとうございました。
本作は恋愛小説です。しかし、恋愛描写だけではなく動きのあるアクションや民族学を練りこんだ妖怪物語でもあります。
主人公は鬼の末裔の男子高校生。人離れした身体能力を持つものの、現代社会に順応するために力を抑えて生きています。性格も鬼の血が入っているとは思えないほど内向的。いえ、人間にあまり感心がないと言った方がいいのかもしれません。
そんな彼が金の瞳の女性と出会ってしまい恋に落ちる物語です。
学園生活もそうですが、日常の描写がとてもナチュラルで主人公が鬼である事や非現実な出来事が、違和感無く入り込んでいます。
どのキャラクターも個性的ですが、物語の背景に溶け込むように活き活きと活躍する様は読み手を引き込むでしょう。
恋愛小説好きには勿論読んで欲しい作品ですが、それ以上に妖怪やもののけ等を題材にした作品が好きな方には是非拝読を薦めます。
物語の構成力が圧巻ですので、飽きる事なくワクワクドキドキしながら読み進める事、間違いなしの作品。
本編を読み終わると番外編が用意されており、その番外編を読むと最初からもう一度読みたくなる。それほど魅力的な物語でした。
ドラマチックな演出や幻想的な文章。
一癖も二癖もある登場人物たちの掛け合い。
どれをとっても一級品の作品。
最後に作者様。
時には楽しく、時には切なく、そして温かい物語を紡いで下さり感謝致します。
清々しい読後感でした。ありがとうございました。
妖怪の供物にされる運命を背負わされた少女と、それを守ろうとする鬼の血を引く少年の物語。
これだけ聞くと一見壮絶なバトルもののように思えます。それももちろん間違いではりません。
ですが、これは恋愛小説です!恋の話です!!ラブが盛りだくさんです!!!
訳あって少女に触れる事すらできない少年。そもそも自分は彼女の傍にいて良いのかとうじうじ悩む彼を力強く支え、引っ張るのは守られるはずの立場にある少女でした。
少女は少女で供物である事を受け入れてしまいますが、納得がいかない少年は必死で彼女の力になろうとします。
そんな二人のラブラブっぷりは、見ているこっちまで顔がほころんでしまいました。
あとカワイイ狐が出てきます。番外編では主役をやっていて、彼の可愛さに癒されます。モフモフ好きな方も必見です。
「供物」と呼ばれる生贄にされようとした女の子を鬼の末裔が助けるストーリー。
物語自体は姫を助ける騎士物語、その現代版の王道といえますが、キャラもストーリーも、そして文章のリズムも全てが面白い傑作です。
「供物」になることに葛藤しながらも、周囲の幸せのために受け入れようとするヒロイン。そのヒロインの女の子を「供物」にさせまいと必死に守る主人公。
二人にとって一番大事なものは一体何なのか? 「供物」の役を受け入れるのか、愛を取るのか!
番外編の狐の話を一緒に読むと、最初からのストーリーにまた深みが出てくるのも面白いところでした。
読み始めると止まらない物語ですよ、みなさんご一読されてはどうでしょうか。
もうね、読者ハラハラしっぱなしですよ(笑)
だって、主人公の男の子は「鬼」で、ヒロインちゃんは「供物」ですよ?
喰う、喰われるの関係ですよ?
その2人が、恋をするんですよ??
ドキドキしてしまうやないかーい!すごくいろんな意味で!!
と、いうようなテンションになってしまうこちらの作品、一貫して主人公視点の一人称で書かれているのですが、それがしっかり若者で、高校生で、とても青臭くて素敵です。
私はもうはるか昔に高校を卒業しておりますが、きっと現役高校生の方々には共感を、私のような先輩方には「かわいいやないかい…がんばれや…」という微笑ましく応援したくなってしまう気持ちを呼び起こさせると思います。
数々の困難を乗り越えて、2人が成長した先に何が待っているのか。
2人の関係はどうなっていくのか。
ぜひ、見届けてください。
きっとそれを見届けた頃には、あなたもこの作品に恋をしているはずです(笑)