巡り巡る、金色が零れる物語。

曰く付きの血筋を背負う男子高校生・桃生。
異形の存在に取り憑かれ、供物として生きる女子高校生・来宮。

彼らは出会い、引かれ合うのですが、
彼が彼女に求める、好きの根底のある衝動。
彼女が彼に求める、素直な好きの言動の違い。
ここに、やきもきさせられる恋愛要素が、たっぷりと詰まっています。

人の生き死にが関わる問題なので、
不謹慎とも感じますが、
やはり、散りばめられる素直な恋愛思考に
ニマニマしてしまいます。

脇を固めるキャラクターも、一本筋が通っていて、
とても魅力的です。
私は、特に「狐さん」に魅了されました。

番外編では、その狐さんの過去から現代に繋がる
「金の瞳」の物語を堪能できます。
是非、最後の最後まで、ヨムして下さい。

素晴らしい表現の数々と、最後まで見逃せない
桃生くんと、来宮さんが選ぶ道。
狐さんの過去。
文字数の多さなど吹き飛ばして下さる、読みやすさ。
武州様。素敵な物語を届けて下さって、
本当に、ありがとうございました。

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