触れられない。愛してるのに―― 喰いたくなる。愛してるのに――

普通の男子高校生として暮らしていた鬼の末裔の男の子、桃生君が、供物の女の子、来宮さんに恋をするお話です。

自分は供物に食欲を感じてしまう鬼の末裔。
なのに、惹かれる。
惹かれるのに、触れたら生気を吸い取ってしまう。
死なせてしまうかもしれない……。

惹かれ合う高校生の二人の恋に、こんな制約があるのです。
ヤキモキしたり、切なくなったり、たまりません!

しかし、こんな切なくドロドロしそうな要素がありますが、二人の性格のおかげか、暗いお話にはなっていません。
恋に葛藤する姿が、高校生男子だなぁ、とほのぼの(?)します。
色々と迷いながらも、来宮さんを守ろうとする桃生君がカッコいいです。
恋に素直な来宮さんが、とても可愛いです。

そして、彼らの味方の狐が、とんでもなく可愛いです。
可愛いしぐさの描写が本当にお上手で、なんだかそのもふもふに触っているようなほんわかした気分になります。

この狐にスポットの当たる番外編もあって、可愛いだけじゃないその姿にますます狐が好きになってしまいました。

とても魅力的な作品ですので、とてもお勧めです。

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