真実や正義は、人を救うのか?
- ★★★ Excellent!!!
弁護士を目指すリーフェは、ハヴェルという男が所長を務める法律事務所で研修をすることになる。しかし、リーフェの師となるその男は、アル中で半裸のろくでなしだった。そんな状況の中、彼女は研修のため、初めての裁判を受け持つことになる。
第4話までの導入で、がっちりと興味を引かれました。ハヴェルには何かあることがにおわされ、リーフェとの対立も、これからどう関係が変わっていくのか?と気になりました。
明らかになっていくハヴェルの事情と、受け持っている事件の真相。その過程では、登場人物それぞれに譲れない立場があることが感じられ、どういった結論に向かっていくのかと心揺らされました。
法律事務所や研修での関わりの中では、リーフェの心も次第に明らかになっていったように思います。信念が揺れ動いた先での彼女の成長、そして芽生えたものに、誠実さや強さといったものを感じました。
リーフェとハヴェルはお互い相手の心にさざ波をたてるような関係性で、それ故にこれからも少しずつその形を変化させていくのではないかと思います。一緒にいるほどに変わっていくその様子を、もっと見ていたいなと思いました。