概要
人類が滅びたあとの世界で、私たちの恋だけを「事実」に書き換えた。
人類が去り、静寂に包まれた自動シェルター図書館。
そこに遺されたのは、病弱な最後の人間・シオンと、人類の正しい歴史を永久に記録するために作られた司書アンドロイド・ミモザ、ふたりだけだった。
「ねえミモザ、昔の地球にはね、空を飛ぶクジラがいたんだよ」
「ログにありません。虚偽のデータです」
そんな他愛のない『嘘の御伽噺』を紡ぐシオンの命の灯火が消えようとするとき、機械であるはずのミモザの電子頭脳に、致命的なエラーが発生する。
シオンが息を引き取ったあと、ミモザが選択したのは、自らの最優先プログラミングの破壊だった。
人類が犯した戦争の記録、残酷な滅亡の歴史――それらをすべて消去し、代わりにデータベースを埋め尽くしたのは、ふたりが過ごした甘やかで静かな日々の記憶。
数万年後、新しく訪れる知的生命
そこに遺されたのは、病弱な最後の人間・シオンと、人類の正しい歴史を永久に記録するために作られた司書アンドロイド・ミモザ、ふたりだけだった。
「ねえミモザ、昔の地球にはね、空を飛ぶクジラがいたんだよ」
「ログにありません。虚偽のデータです」
そんな他愛のない『嘘の御伽噺』を紡ぐシオンの命の灯火が消えようとするとき、機械であるはずのミモザの電子頭脳に、致命的なエラーが発生する。
シオンが息を引き取ったあと、ミモザが選択したのは、自らの最優先プログラミングの破壊だった。
人類が犯した戦争の記録、残酷な滅亡の歴史――それらをすべて消去し、代わりにデータベースを埋め尽くしたのは、ふたりが過ごした甘やかで静かな日々の記憶。
数万年後、新しく訪れる知的生命
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