概要
恋人は、前世のあたしを殺したときの話を、懐かしそうにする。
前世はね、細かいほど当たる。
占いサイトで、一日十二本、知らない人の前世を書いている。一本二千円、税別。恋人の恭平が「別々に住もうか」と言った夜、あたしは家賃のために、恭平の前世を書いた。いちばん売れる型。大正の港町、女給と書生、灯台、別れの朝は雨。
「……やっと、だ」
恭平は更新にはんこを押した。それから毎晩、あたしの書いていない前世を思い出すようになった。
「最後はね、灯台の上で、君の首を絞めたんだ。君は、笑ってた」
占いサイトで、一日十二本、知らない人の前世を書いている。一本二千円、税別。恋人の恭平が「別々に住もうか」と言った夜、あたしは家賃のために、恭平の前世を書いた。いちばん売れる型。大正の港町、女給と書生、灯台、別れの朝は雨。
「……やっと、だ」
恭平は更新にはんこを押した。それから毎晩、あたしの書いていない前世を思い出すようになった。
「最後はね、灯台の上で、君の首を絞めたんだ。君は、笑ってた」
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