概要
誰も傷つけず、感謝されながら、村をひとつ消しました。
都心の高層ビルの会議室で、上司は軽い調子で言った。
「住民のみなさんが、最後には感謝しながら山を下りてくれる。そういう仕組み、一本書いてみてよ」
国と県が予算を出すモデル事業。対象は、谷あいにある十一世帯十六人の小さな集落。
私が書いた企画書には、悪いことは一行も書いていない。
お茶会と、昔の写真と、一冊の記念誌。
村の人たちは、自分たちで話し合い、自分たちで決めて、最後に、ありがとうと言った。
「住民のみなさんが、最後には感謝しながら山を下りてくれる。そういう仕組み、一本書いてみてよ」
国と県が予算を出すモデル事業。対象は、谷あいにある十一世帯十六人の小さな集落。
私が書いた企画書には、悪いことは一行も書いていない。
お茶会と、昔の写真と、一冊の記念誌。
村の人たちは、自分たちで話し合い、自分たちで決めて、最後に、ありがとうと言った。
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