概要
その一冊を消さずに残した翌日、好きだった小説が一冊消えた。
ある夜、いつものようにWeb小説を読んでいた俺は、閲覧履歴に見覚えのない作品を見つけた。
『閲覧履歴から消してはいけない小説』
作者名はない。 作品ページを開いても、「この作品は公開されていません」と表示されるだけ。
しかも最終閲覧時刻は、眠っていたはずの午前二時十四分だった。
気味が悪くなって検索すると、同じ作品を閲覧履歴で見つけた人々の記録が出てくる。
そこに書かれていたルールは、ひとつ。
《絶対に消すな。》
過去に「消す」と宣言した人間は、その後二度と書き込んでいない。
俺は削除するのをやめた。
翌朝。
閲覧履歴から、別の小説が一冊なくなっていた。
何年も追い続けた作品。
更新を楽しみにしていた作品。
何度も読み返した作品。
自分が
『閲覧履歴から消してはいけない小説』
作者名はない。 作品ページを開いても、「この作品は公開されていません」と表示されるだけ。
しかも最終閲覧時刻は、眠っていたはずの午前二時十四分だった。
気味が悪くなって検索すると、同じ作品を閲覧履歴で見つけた人々の記録が出てくる。
そこに書かれていたルールは、ひとつ。
《絶対に消すな。》
過去に「消す」と宣言した人間は、その後二度と書き込んでいない。
俺は削除するのをやめた。
翌朝。
閲覧履歴から、別の小説が一冊なくなっていた。
何年も追い続けた作品。
更新を楽しみにしていた作品。
何度も読み返した作品。
自分が
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