概要
助けた人は帰れる。助けた俺の、帰り道がなくなる。
誰かを帰すたび、自分の帰り道が一本消える。
戦闘の苦手な探索者・佐伯亘には、実際に往復した道を、誰かに一度だけ貸せる力がある。
送れるのは一人。持てる道は三本まで。そして、使った道は消えてしまう。
ある日、崩落に巻き込まれた少女・詩織を救った亘は、自分だけが迷宮に取り残される。
辛うじて生還した彼を待っていたのは、感謝と、耳の痛い一言だった。
「誰かを帰すたびに、自分の帰り道をなくすような助け方、いつまでも続けられるわけないでしょう」
人は助けたい。でも、家賃も払わなければならない。
現場に強く、値付けに弱い亘と、実家の食堂で伝票を扱ってきた詩織。
二人が始めたのは、ダンジョン撤退専門店「おかえり」だった。
下見、道案内、撤退判断。時には、依頼を断ること。
一人では続けられなかった
戦闘の苦手な探索者・佐伯亘には、実際に往復した道を、誰かに一度だけ貸せる力がある。
送れるのは一人。持てる道は三本まで。そして、使った道は消えてしまう。
ある日、崩落に巻き込まれた少女・詩織を救った亘は、自分だけが迷宮に取り残される。
辛うじて生還した彼を待っていたのは、感謝と、耳の痛い一言だった。
「誰かを帰すたびに、自分の帰り道をなくすような助け方、いつまでも続けられるわけないでしょう」
人は助けたい。でも、家賃も払わなければならない。
現場に強く、値付けに弱い亘と、実家の食堂で伝票を扱ってきた詩織。
二人が始めたのは、ダンジョン撤退専門店「おかえり」だった。
下見、道案内、撤退判断。時には、依頼を断ること。
一人では続けられなかった
おすすめレビュー
新着おすすめレビュー
- ★★★ Excellent!!!帰り道を譲る…能力
要約
志水市にある「地脈迷宮(脈)」で、迷宮の帰路を確認する仕事をしている主人公・佐伯亘は、天井の亀裂が崩れ始めていることに気づく。
その直後、崩落現場から若い女性の声を聞く。瓦礫の奥にいたのは、採取依頼中に仲間とはぐれ、足を負傷した探索者・小森詩織だった。
亘は彼女を助けようとするが、崩落に加えて魔物まで接近しており、二人とも安全に脱出できる保証はない。
そこで亘は、自身の特殊な能力「置き道」を使うことを決める。これは、自分が実際に一往復した道を「一度だけ他人に貸す」ことで、相手を出発地点まで一気に戻せる能力。
しかし、その道は一度使えば消えてしまう。つまり、詩織を脱出させれば、…続きを読む