概要
四十六品を覚えた。最後の一品だけ、作れなかった。
〈皮むきはあんたの係〉
〈最後はあんたが味見して決めて〉
亡き妻が遺したおかず帳。四十六品を作り直した夫に、最後のページだけが残っていた。
旋盤の手で栗を剥き、米を研ぎ、塩をつまむ。相撲中継の呼出しが廊下の先から届く、秋の夕暮れの台所。
一人きりで炊く栗ご飯が、湯気を立てるまで。
〈最後はあんたが味見して決めて〉
亡き妻が遺したおかず帳。四十六品を作り直した夫に、最後のページだけが残っていた。
旋盤の手で栗を剥き、米を研ぎ、塩をつまむ。相撲中継の呼出しが廊下の先から届く、秋の夕暮れの台所。
一人きりで炊く栗ご飯が、湯気を立てるまで。
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