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概要
散りゆくものを抱いて、人は明日へ歩いてゆく。
戦国の世、小谷城落城の日。浅井家臣・黒瀬新九郎は、主君・浅井長政から白木の小箱と側室が隠れて産んだ一人娘・綾姫の未来を託される。炎に包まれた城を脱し、山での歳月を経て、新九郎は姫を守りながら乱世を歩む。やがて天下統一へ向かう時代の変化の中で、二人は滅びた家の名を越え、自らの生き方を選んでいく。これは、失われたものを抱えながら未来へ進む一人の侍と姫の、静かな再生の物語である。
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