概要
去る者を追わず、責めず。男は誰の人生の手綱も握りしめなかった。
【去る者を追わず、残る者を縛らず。男はただ淡々と、他人の人生の手綱を放し続けた】
慶長五年、関ヶ原。
西軍に与した大名・立花宗茂は、大津城を落とすほどの武功を挙げながら、本戦の敗報とともにすべてを失った。
柳川十三万二千石は召し上げられ、一夜にして無禄の浪人へ——。
主に従い京や江戸で極貧の暮らしに耐える者。
家族の生活のために他家へ去る者。
途中で力尽き、果てていく者。
突きつけられた残酷な現実を前に、家臣たちはそれぞれの道を選び出していく。
だが宗茂は、去る者を引き止めず、残る者に感謝も述べず、去った者を責めもしなかった。
誰の人生の手綱も、己の都合で握り直そうとはしなかったのだ。
五千石、一万石、三万石——。
少しずつ数字を積み上げていく男の陰で、戻れた者、戻れなかった者、そし
慶長五年、関ヶ原。
西軍に与した大名・立花宗茂は、大津城を落とすほどの武功を挙げながら、本戦の敗報とともにすべてを失った。
柳川十三万二千石は召し上げられ、一夜にして無禄の浪人へ——。
主に従い京や江戸で極貧の暮らしに耐える者。
家族の生活のために他家へ去る者。
途中で力尽き、果てていく者。
突きつけられた残酷な現実を前に、家臣たちはそれぞれの道を選び出していく。
だが宗茂は、去る者を引き止めず、残る者に感謝も述べず、去った者を責めもしなかった。
誰の人生の手綱も、己の都合で握り直そうとはしなかったのだ。
五千石、一万石、三万石——。
少しずつ数字を積み上げていく男の陰で、戻れた者、戻れなかった者、そし
模索し続ける不器用な書き手ですが、皆様の応援が最高の原動力です。泥臭くも切ない人間ドラマを紡ぎます。
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