伊豆半島、某所。
海蝕洞とリゾート開発の廃墟が入り混じった無人地帯に、「真夜中の3時に開かれるレイヴパーティ」があるらしい。
それが行われる場所は、道なき森を抜け、山道を外れて小川を渡り、壊れた案内板の裏を三度叩く。
すると突如として、空間のバイブスが変わるのだという。
聞こえてくるのは──骨が鳴る音だ。どこか懐かしく、乾いたカスタネットのような、笑うような音。
やがて、廃墟の瓦礫と躯体の隙間から、無数の影が蠢きだす。
白骨化した骸骨たち。だが彼らは朽ちてなどいない。全員、ネオンカラーのアクセサリーと、LEDで光るサングラスを身に着け、まるでそれが正装かのように音に合わせて踊り出す。
DJブースは、かつてプールサイドだった場所にある。ターンテーブルのような装置が、なぜか宙に浮いていて、スピーカーから流れる音楽は──まさしく聴く者の骨を揺さぶる。
ある廃墟マニアの若者が、肝試しの延長でその場所を訪れた。深夜の山中、気がつくと音が聞こえていた。音に導かれ、彼は“パーティの輪”に吸い込まれるように入っていく。
骸骨たちは一切話さない。だが彼らは、確かに祝っている。
何を? 誰を?
──それは、彼の“死”だ。
気づけば、踊りに合わせて、少しづつ、少しづつ、彼の体から肉が削ぎ落とされていく……。
彼自身の骨が、音楽に“共鳴”してしまったからだ。
もし出会ってしまったら?
・踊ってはいけない。
・リズムを刻んではいけない。
・リミックスしようとしてはいけない。
たった一度でも、心臓ではなく、骨でビートを感じたら、もう戻れない。なぜなら、そのときから、あなたの骨は、あなたのリズムでは動かなくなるからだ。
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まさかの3回行動。という名の本日分。
レモンスカッシュの回収を忘れました。
夏場にやるダイエットは気をつけましょう。
今日から明日にかけて読書の鬼と化します。
レビューもバチバチに書きます。
どういうことですか?
やはり、物語の更新はないということです。