人は一日に約20kgの酸素を摂取して、約1kgの二酸化炭素を排出する。誰かの約1kgはただの二酸化炭素。
だけど別の誰かがそこに重さを足す。
それを吸った人が中毒になる。
中毒になると、意識や思考がゆっくりと曇っていって、その1kgたちで世界が形成される。
そして、二酸化炭素を吐く為に、酸素を求めて群がる。
「もっと酸素を出せ」
そう言いながら、酸素を根こそぎ奪っていく。
奪われた人は倒れてしまうけれど、パシャリパシャリと撮影され、踏みつけられておしまい。
だから私の下書きには溜息ばかりが積み上がる。