本日、スチーム・シンギュラリティ第14話『The Discovery at Ashford’s Laboratory』を更新しました。
よろしくお願いします。
https://kakuyomu.jp/works/16818792440267657825さて、本作『スチーム・シンギュラリティ』は、カクヨムコンではエンタメ総合部門に参加することにしました。
正直、何がウケるのかは分かりませんが、「まあせっかくだし、とりあえず参加してみよう」という気持ちです。
もし結果が振るわなければ、その時は同人誌にでもしようかなあ、なんて考えています。人生経験としてイベントに参加してみたいので。
本作は、私のもう一つの作品『アストラム・コード』と対を成す位置づけです。
『アストラム・コード』は高度な魔法文明が発達している反面、科学技術が十分に発展せず、いわゆる産業革命が起こらない世界。
対して『スチーム・シンギュラリティ』は、現実の産業革命以上に蒸気機関が進化した世界線を舞台にしています。
私が創作で一貫して扱っているテーマの一つに、
「テクノロジーは文明をどう変えるか」
という問いがあります。
現代社会では、生成AIが教育・労働・芸術・政治など、あらゆる分野に影響を及ぼしつつあり、
職の喪失、格差の拡大、人間の役割の変化といった課題が議論されています。
これは、18〜19世紀の産業革命で人々が直面した機械化や工場制手工業の変化とよく似た構図です。
蒸気機関が肉体労働を置き換えたように、生成AIは知的労働を置き換えつつあります。
その時、人間はどう考え、どう生きるのか――。
こうした問いを物語として描くことに、私は創作の意義を感じているのです。
と、色々と真面目なことを書きましたが(笑)、本作はあくまでもエンタメ作品です。
難しいことは考えなくても楽しめるように書いているつもりです。
せっかくなので、未読の方に向けて『スチーム・シンギュラリティ』の魅力を少し書いてみます。
● 19世紀ロンドンを「そのまま歩いている」ような実在感
霧に湿る石畳、煤の匂い、ガス灯の揺れ、馬車の軋音――。
当時のロンドンを構成する小さな違和感や生活の息づかいまで拾い、
読者が「自分もこの街に立っている」と感じられるよう意識しています。
歴史を知らなくても自然と風景が浮かぶよう、描写と脚注で補助しています。
● セリフに「イギリス英語らしさ」を込めた会話のリアリティ
登場人物の口調は、それっぽいものではなく、
実際のイギリス人が言いそうなニュアンス・間・皮肉を意識しています。
階級や地域による言葉遣いの違いも、過剰にならない範囲でさりげなく反映しています。
派手なスラングではなく、あくまで当時のロンドンに馴染む“自然な声”になるよう心がけています。
● 階級・社会・事件が“自然に繋がる”静かなドラマ
本作に登場する陰謀や対立は、奇抜な設定ではなく、
当時の社会構造や価値観から素直に生まれるものです。
身分差からくる距離感、都市に潜む不穏さ、
そして失踪事件に巻き込まれた人々の迷いや選択。
過度にシリアスでも派手でもなく、
「その時代のロンドンで起こりそうな出来事」として読んでいただければと思います。
控えめに香る階級差のロマンスも、その延長線上にあります。
自分で書いていて気恥ずかしさはありますが、ここは他の誰にも負けないように書きました。
よろしければぜひ、ご覧になってください。
そして次回更新ですが、来週のどこかで出来たらいいかなと思っています。
一話書くのに時間がかかるためストックがほぼ無く、更新ペースは進捗状況によります。
決まり次第、またお知らせいたします。
以上です。それでは。