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【第9回:裏フレンズ】第1章 -2-(3)|トラウマの重さと、音楽という救い

 こんにちは。澄野あさひです。
 随分お久しぶりになりました。子の発熱やらなんやらで仕事が立て込み、また本編推敲作業にも取り掛かっていたため、なかなか裏フレンズを綴れず……。

 うずうずしていた気持ちをぶつけていきますよ!今回は第1章-2-(3)についてです。


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 さて、前回しんどいところで終わっていたのですが、そこに追い打ちをかけてきます。

 会いたいと言われて会いに行ったら彼氏と喧嘩したと泣かれ、あれよという間に貞操を奪われ、それでも少なからずサキのためになるならとの思いもあり受け入れたのに……彼氏とあっさり仲直りしとるやないかい!

 朋弥にとっては初体験ですよ、これ。なのにその相手が事後に彼氏とラブラブ電話してたらショックですよ。しかも堂々と悪びれもなく。

 だけど朋弥は、自分がショックを受けているということにも上手く気づけていないんですよね。気持ちを言語化できないというか。傷ついた!と訴えられないのです。

 サキに対して恋心があるわけではない。それでも、自分を求めてくれていると思ってた人には他の人がいた。自分の存在なんてやっぱり大したことなかった。そういう無価値感や絶望感です。

 だから帰宅後にすぐシャワーを浴びて、全てを洗い流そうとします。こんな気持ちごと無かったことにしようとするわけです。

 しかしそれをトリガーに小学生時代のトラウマがフラッシュバックします。父親による性的虐待の記憶です。前話でも覗かせていましたね。初体験という本来なら特別で幸せであってほしい出来事が、朋弥はこんなに苦しいものになってしまった。虐待はここまで人を苦しめるのです。

 《ベッドの脇に置いた小さな瓶を手に取る。》
 これは1話でも登場していた市販の睡眠薬ですね。朋弥は買いだめして小瓶に入れています。それを用法用量を守らず飲んでいるわけです。

 自傷やODの描写は読んだ人が真似しないように具体的な方法はぼかすこと、その行為で何も解決しないと示すことを意識しています。


 そして翌日。
 《料理をする気にはなれない。》と言いながら炒飯を作る朋弥、えらいですね(泣)しかもちゃんと冷凍保存とかしてるんですよ。マメですね。そういう描写で朋弥の「真面目さ」を表現しています。

 《食べるという行為さえ義務のように感じる。》
 この頃の朋弥は食欲がないという話をしていましたが、一応お腹は空くんですよね。でも食事=楽しいにはなっていない。空腹を感じたから義務として食べている。〇〇が食べたい!みたいな前向きな食欲がないのです。


 ここでふとノラネコを思い出します。ノラネコはストリートミュージシャンだから大体毎日どこかで歌っている。ふらっと会いに行ける存在です。

 《安っぽいホームページ》
 この表現気に入ってます。安っぽいとか言ってごめんねノラネコ。
 これはガラケー時代の平成感を出したいのと、ノラネコがまだメジャーシーンではなく自分たちでやってる、世間的には無名のアーティストだということを表した描写です。
 平成時代を知っている方は安っぽいホームページのイメージがすぐに湧くんじゃないかなぁ。デザイン性も何もないやつね。笑


 朋弥はまだ東京に引っ越してきて約1ヶ月という頃なので、土地勘が全然ありません。なので迷いに迷います。
 本当はリアル感を出すために駅名やら道順やらを書こうかなと思ったのですが、私も東京の人間ではないので下手に書くと間違ってるかもなと思い、いろいろ書くのをやめました。たぶん朋弥は新宿で迷っています。

 ちなみに超超超裏設定で読まなかったことにしていただいていいのですが、朋弥たちが住んでいる場所は国分寺をイメージしています。
 しかし前述の通り私は東京にまったく詳しくないので、完全なる「イメージ」です。こんな街じゃないよ!みたいなお声があるかもしれないので表には出しません。国分寺には行ったことないです、すみません。


 ようやく辿り着いた代々木公園ではもうライブが始まっていました。遅刻遅刻〜。
 そこでちょうどお目当ての曲が聴けます。
 音楽があってよかった。音楽に支えられている。そんなことを書きたかったシーンです。
 壊れそうな心をノラネコの歌がなんとか救ってくれたんですね。

 ノラネコの曲は、歌詞もタイトルも出さないように言い方を頑張って工夫しています。
 なぜかって、素人(私)が考えたものを書いても寒くクサくなるだろうなと思って。
 それに読者にもきっと救われてきた曲があって、そういうものと重ねてほしいので断定しないようにしています。
 ここでは「ノラネコの〇〇という曲の〇〇という歌詞に支えられた!」ということを書きたいのではなく、音楽というものの立ち位置を表したいのです。


 さて、これで第1章-2-が終わります。1も2もラストはノラネコのシーンで終わっているんですよね。これは偶然です(正直)
 でもそれだけ朋弥はノラネコに助けられているというのが自然と出たのかなと思っています。きっと創作の神様が導いてくれたと信じています。


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 第9回の裏フレンズでした!いかがでしたか?
 次回は-3-に入ります。新展開。わくわく。
 ではまた更新します。


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