こんにちは。澄野あさひです。
今回も裏フレンズやっていきます。前置きはいいのでサクッと始めましょうか。今回は第1章 -1-(3)についてです。
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さて、冒頭。入学式の学校から場面が切り替わりました。焼肉in小田家です。きっと高校と中学の入学祝いで焼肉なんでしょうね。普段はこんな贅沢メニューは出ないと思いますよ、大家族なので。
夕飯を食べに小田家に行くと、もう食卓が始まっている。そんな場面です。
ここで一気に小田家の5人きょうだいがお披露目です。
一気に名前を出すとこんがらがるかな〜覚えなきゃって嫌になるかな〜と心配ではあったんですが、出すことにしました。なぜなら朋弥との対比で、小田家はなんだか人がいっぱいいてとても賑やかな家庭だな?とわかるよう演出したかったからです。
なのでここで名前を全員覚えなきゃ!と思わなくて大丈夫です。きょうだいたちは主要人物ではあるけれど、重要人物ではありません。今後もちょいちょい登場しますが、誰だったかはたぶんその都度察せるようになっている、はず……。
とにかく朋弥は小田家にとって家族同然。家に来るのも、一緒に食卓を囲むのも、全員がその存在を当たり前のように受け入れている。そんな関係性が伝わればOKな場面です。
ではここで小田きょうだいを整理しましょう。
・玲香(れいか)
長女。5歳上。サバサバと面倒見のいい姉。
・七海(ななみ)
長男。3歳上。憧れの兄的存在。朋弥は七兄(ななにい)と呼んでいる。
・拓海(たくみ)
次男。同い年のため一番仲がいい親友でもある。
・彩香(あやか)
次女。2歳下。ちょっとませた小生意気な妹的存在。でも可愛がっている。
・涼香(すずか)
三女。12歳下。昨年産まれた小田家のアイドル。可愛くてたまらない。
ざっくりとですがこんな感じ。ここに両親の7人家族というわけです。
そりゃあもう賑やか。特に上4人は歳も近いので常にギャーギャー言い合ってます。一人っ子の朋弥との環境の差がすごいですね。
そしてここでも朋弥の食欲不振が見て取れます。
《必要以上に噛んで、なんとか飲み込んだ。》
対する拓海は《「うまっ!」と叫びながら次の肉をホットプレートに乗せている。》のにね。健全な中1男子の拓海の描写が入ることで、朋弥の状態への違和感が強まればという狙いです。
本当は朋弥も、明るくなった自分で焼肉を頬張りたかった。そんな姿を小田家に見せたかった。おばちゃん(小田家の母)を安心させたかったんじゃないかな。
でもそれができなかった。その自己嫌悪と絶望感で、どんどん沈んでいくわけです。
独白シーンでは、朋弥の追い込まれていく心の中をリアルに感じていただければと思います。
ここはあえて場面転換を書いていないのですが、小田家から帰ってきた自宅アパートです。なぜ書かなかったかというと、それくらい唐突に起こるんですよね、衝動って。いちいち「自宅に帰ってきたな」なんて考えないほどに脳内の余裕がない。気がつけば自宅にいて、気がつけば苦しくなって、気がつけば吐いていて、気がつけば自傷している。
小田家にいるうちは気が紛れていたのに、今日は何だかそれすらも苦しくて、自宅の静かさに寂しさが押し寄せて、いろいろなことがフラッシュバックして、頭の中がわーーーっとなって、何が何だかわからないまま衝動的に事を起こす。
それがリアルです。だから「今どこにいるか」という重要な説明をあえて省きました。読者にも混乱してもらうことで朋弥の脳内に近づけています。
ここ、AIに感想をもらうと「展開が唐突すぎる」と言われがちなのですが、希死念慮、自傷衝動って唐突に起こるもんなんだよ!と無視してます。笑
それに前話までの積み重ねで、朋弥がこうなる心境はある程度ご理解いただけるのではないかなと思っています。
朋弥の抱えている生きづらさ、自傷癖、家族同然の居場所があっても救われていない心。それらを提示するための場面でした。
さて、場面が変わって翌日の保健室です。
なぜ保健室で寝ていたのか。なぜ記憶がないのか。
これは、自傷したまま倒れるように眠っていたところを翌朝迎えにきた拓海が発見して、いろいろと察して、教室にいなくていいから保健室に行くよう勧めたという裏設定です。
朋弥は記憶がないわけではなく、寝起きに加え、諸々の心身の不調もあり頭がぼんやりとしているだけです。「何してたんだっけ、俺?」ってやつですね。
この日から保健室の先生とのやりとりが始まります。
そしてここで初めて主人公の名前が登場します。
これは、保健室という今後重要な居場所となる場所に出会い、「田原朋弥」という人物の輪郭がパッと浮かび上がるような仕掛け。名前を与えられたような、彼が世界に存在していると示すような、そんな演出です。
保健室の先生は斉藤先生といいます。第2章で拓海がサラッと言うんですが、そこでしか出てこないので覚えなくていいですよ。朋弥の中ではずっと「先生」なのです。
当初、こんなに先生が出番多くて活躍?すると思ってませんでした。朋弥に手を差し伸べ、言葉を捧げ、心を救っていく恩人はおばちゃんの役回りだと思っていたので。
しかしキャラが勝手に動くってこういうことなんですね。ちょい役想定だったはずの先生がこんなにも重要人物に育つなんて。おばちゃんの役回りが取られたじゃないか。
でもいいんです。おばちゃんは朋弥にとっては母親代わり。中学生には母親の言葉よりも外部の言葉の方が届くだろうし、おばちゃんは家庭、先生は学校、それぞれ別の役割なんですよね。
先生は正しく導く人。おばちゃんはいつでもそこに存在する人。その両方に朋弥は支えられていくわけです。
新たな人物の登場で、朋弥がどう変化していくかを今後も紐解いていきましょう。
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というわけで第4回の裏フレンズでした。
1日2回も更新しちゃいました。
また次回もお楽しみに!