はじめに、白縫いさやさんがご自身の近況ノートにて、私の作品の48話について語ってくださいました。興味のある方は下記URLリンクからご覧ください。
白縫さん、勝手なことをしてしまってごめんなさい。
徒然18:神秘体験を描写することについて
https://kakuyomu.jp/users/s-isaya/news/2912051595876010842
お話をする前に一つ。他人の作品を解説するというのは、仮に、それが親しい人からの依頼だとしても気後れするものだと思います。でも、白縫さんは自ら解説をしてくれたわけです。
これには、嬉しいという喜びの感情と感謝の気持ち以外にないです。しばらく眠気がこなかったほどの、とても大きな喜びを感じました。ありがとうございます。また、私はカクヨムという場所で良い出会いに恵まれているのだなと、改めて実感しております。
さて、と言っても私から話すことは殆どないです。私が不安に思っていたこと、展開に納得を持たせるためには等々、それら殆どすべては、白縫さんが近況ノートの冒頭で語っているからです。
ただ、幾つかの補足というか、主に言い訳というか、白縫さんの近況ノートから抜粋して、それについて話していこうと思います。>抜粋部分です。
>文字数で言えば2000字未満のエピソードですが、これが生まれるまでに辿ってきた過程の長さは文字数を遥かに上回るものだと感じました。
これに限らず、まるで見てきたかのように書かれてあるので非常に驚きました。それに、凄く嬉しかったです。
>そして興味深いのが、グロテスクな具体的描写と抽象的表現がひとつのエピソードの中で同居しているところですね。
これはリトラの遺体防腐処理を夜が取り除く描写の話です。これの答えに当たるものは、白縫さんご自身が書いています。
>で、その神秘体験をいかに描写するか。
もとよりファンタジー(幻想)はいかにリアルではないものにリアリティを持たせるかが問われる領域だと私は捉えていますが、神秘体験の描写は頭一つ抜けて難しい。起こったことをそのまま書けば、ただの支離滅裂な文章になってしまうから。
もとよりファンタジー(幻想)はいかにリアルではないものにリアリティを持たせるかが問われる領域、特にこの部分ですね。
最初から意図していたわけではないですが、ニミアス登場の際に語られた遺体防腐処理の話は、リトラの死は偽装や何かではなく、本当に死にましたよ、と伝えるためのものです。それが後になって役に立ったかたちです。
夜の訪れとリトラの肉体の治療は、遺体防腐処理の描写があるから現実味が出たのかなと思います。ファンタジーになりすぎなかった(と思いたいです)。
なので、ニミアス登場時に語ったことが活きたのと、きっと書くべきことを書いていたんだなと、白縫さんの解説を読んだ後になって気が付きました。
>冒頭一行目。私は詩というものがよくわからない人間なのですが、それでもこれは詩なのだと思いました。「その」「あまねく」「たった」という同じ語を繰り返すのは悪文の特徴として指摘されやすいものという印象がありますが、これは明確に意図的ですし、同じ語を繰り返すことで歌のようなリズムが生まれます。
48話はこれが上手くいったとして、以前は悪文になっていたと思います。古典作品の影響からか、そういった文章を書きがちです。夜とリトラの意識の対話の辺り、というか、直近の四話付近までは、総じて読みにくかっただろうなと思います(今は少し改善されたと思います)。
これは非常に申し訳なく思っていて、それでも引き続き読んでいる方々には感謝してもしきれません。誇張抜きに、この方たちがいなければ私は耐えられなかったです。こんなことを言われても困るでしょうが、支えられています。
>神秘体験を文章で伝えるのは難しい。だから、普通はやらない。でも、本居さんはやった。
これについては、良くも悪くも知識がないから挑戦できたことなのかなと、白縫さんの解説を読んで思いました。
また単純に、あの書き方が雰囲気に一番合っている。夜の魅力を損なわずに表現できる方法だ。そう思って、うまく出来るか分からないけど書いてみました。
投稿前に悩んでいたことはコメント返信にも書きましたが、その理由は、この文章は読者の理解を助けるために書かれたものではなく、ただの独りよがりではないのか、ということ。
>はっきり言って、一歩間違えば独りよがりと捉えられかねない書き方で、書く側としてはとてもリスキーな手法です。
まさにこの通りの不安です。読者の皆様に伝えられているのか。でも、確実に白縫さんは理解してくれたと分かった(分かっていると教えてくれた)ので、気持ちが楽になりました。
>でもたぶんきっと、完全で完璧ということもなく、作者本人視点では足りてないと感じる箇所もあるのだろうという気もします。が、無責任な一読者としては、一応でもここまで到達できたことは喜んでいいんじゃなーい? とか思ったりしています。
このように言ってもらえて救われた気持ちです。こうした理解を持った読者(勝手にこんなふうに言って申し訳ない)がいてくれるというのが、どれだけ嬉しいことか、作者なら誰でも分かると思います。
・最後に
私の作品を読んでいる人は確かにいて、中には応援やコメントをしてくれる方もいる。読んで、感想まで送ってくれる。頑張れます。上手くなりたいと思うのは、今よりも上手に伝えたいからです。書き方に迷走しているのも、もっと伝えたいからです。私の文章は独りよがりに映るかもしれませんが、そこは分かって欲しいのです。
では、ここまで読んでくれた方、本当にお疲れさまです。何度か書き直してこれですから、大目に見てくれると助かります。
白縫さんへ
結局、言いたいことを書いただけになってしまいました。気持ちが高ぶっていたのもあると思いますが、私なりの返事というか、そのように受け取って下さると助かります。
ありがとうございます。続きを書きます。